決めない上司のなかの『決めたくない上司』への対処法【上司の決断力】
  • この上司、責任をとりたくないだけなんじゃないか?
  • この上司、本当はやる気がないんじゃないか?
  • この上司、保身のことしか考えてないんじゃないのか?

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 決めたくない上司について解説します
  • 決めたくない上司への対処法を解説します
  • 決めてもらうことが全てではないことをお伝えします

前回(↓)からの続きになります。

 

今回の内容はこちらです↓

図解 決めない上司 4タイプ

  • なるべく決めたくない上司
  • 絶対に決めたくない上司

決められないのではなく、なかには「決めたくない上司」もいたりします。
そういう上司のほとんどは保身が優先なのですね。

保身のために決めようとしない上司にあたったら最悪です。

上司のせいでせっかくの努力が無駄になってしまったり、チャンスを逃してしまうことも出てきます。

もはやイライラするどころではないのですね。

今回はそんな『決めたくない上司』について解説していきます。

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③ なるべく決めたくない上司

なるべく決めたくない上司

「責任をとりたくない」タイプの上司になります。

意思決定者として決めるということは、大小あれど常にリスクがつきまといます。
また、その判断がいつも正しい結果になるとは限りません。

そのため、自分の判断がよくない結果になったときの

  • 自分へのマイナスの印象
  • 自分の評価への影響
  • 事後処理や謝罪など、何らかの責任をとるはめになる

こういったことを考えて、意思決定をなるべく避けようとする上司もいるのですね。

上司の上司(課長だったら部長、部長だったら役員)に言われたことしかやらない上司はいませんか?
そいつです。

会社や部下のことより、いまの自分の地位や待遇を優先するポンコツ上司なのですね。

「なるべく決めたくない上司」への対処法

では、あなたの上司がそんなポンコツ上司だったときの対象法です。

返答期限を決めて判断を促す

「見とくよ」とか言って見てなかったり、忘れたふりをしたり、なにかと意図的に意思決定を避けてきますので、返答期限を約束してもらいましょう。

「○日までに回答をお願いします」
と返答期限を約束してもらうことで、できれば決めたくない上司も決めざるをえなくなり、決めてもらえる可能性は上がります。

ただし、期限を決めても平気で守らない上司もいるのですね。

そんな上司対策として次の手があります。

期限までに回答をもらえなかったときの約束もしておく

もし返答期限までに回答をもらえなかった場合のことも、合わせて約束しておくとよいのですね。

「期限までに回答がいただけなかったら、問題なしということで着手してもいいですよね?」
みたいなかんじで、返答期限を守らないことを予測してけん制しておきましょう。

さすがに上司も勝手にうごかれることのほうがリスクだと思うはずです。

言質をとっておく

念のため上司とのやりとりの結果は言質をとっておくようにします。

「あとで、備忘録としてメールしておきますね」
とかいって

  • 相談内容:○○○○○
  • 返答期限:○月○日
  • 返答期限を過ぎた際は○○

これらをメールで明文化して、部署のメンバーにも同報して送信しましょう。

ちょっといやらしいかもしれませんけど、ぜんぜん大丈夫なのです。

決めたくない上司って陰でめっちゃ嫌われてるじゃないですか?

なので、そこまでやる必要性があることは他のメンバーにも重々伝わるのですね。
われもわれもと真似するひとが増えるかもですよ?

返答期限を約束する

返答期限を過ぎた場合の約束もしておく

言質もとっておく

この3COMBO で攻めましょう。

決めなかった場合のリスクを伝える

もうひとつの手として「決めなかったらどうなるのか」を伝える方法があります。

判断を先延ばしにすることで起こりうるリスクについて、説明しておくのですね。

たとえば

  • 残業代が増えて、やり玉にあげられますよ?
  • 投資対効果について、説明責任を問われることになりますよ?
  • 役員会議で矢面に立つことになると思いますよ?

こんなかんじのことです。

こういったことが起こるリスクがある

つまり、上司に火の粉が降りかかる

ということをわかってもらうのですね。

「会社に対して」だと、ちょっと不確かで言い切れない部分もあると思いますが、「上司に対して」どういうことが起こるのかであれば、想像しやすいと思うのですね。

決めたくない上司は保身が優先ですから、降りかかる火の粉は払いのけたいところだと思います。

それでも、なんだかんだで意思決定を避けようとしたり、今度は難くせをつけてきたりしたら、次項の「絶対に決めたくない上司」の初期段階の可能性ありです。

④ 絶対に決めたくない上司

絶対に決めたくない上司

打算的な立ち回りをする、もっともタチの悪いタイプです。
あらゆる手段をもちいて意思決定することを回避しようとしてきます。

このタイプの上司は、思慮深さやリスクマネジメントで煙に巻いてこようとしますが、自分が意思決定したことで、その責任をとりたくないだけなのですね。

そんな「決めたくない上司」が使ってくる手をいくつかご紹介しましょう。

何かと難くせをつけてくる

判断するための情報が足りていない、前例がないなど、何かと難くせをつけて却下してきます。

はなから決める気はないので、いくらでも追加の調査や分析を要求してくるのですね。
これを続けられた方はたまったものじゃありません。

やたらリスクのことばかり言ってくる

リスクマネジメントを気取って、リスクについてしか言ってきません。
たいていは「リスクゼロ」を要求してくるので、部下にとってはムリゲーです。

そのくせ、モノゴトを判断しないで放置しておくリスクにはまったくの無頓着だったりするので、控えめにいってもアホなのですね。

関係部署を増やして複雑化してくる

「この部署にも関係あるんじゃないか」「あの部署にも影響があるだろう」と、関係部署を増やしてきます。

関係部署が増えるほど、話もややこしくなり必要な調整も増えます。
担当者としてはめんどくさくなりますよね。

ですが、それが上司の狙いです。

案件を複雑化させることで、提案をひっこめさせようとしてきます。
間接的な却下という高度なテクニックなのですね。

そして、部下から提案が出てこないようにする

これらのあらゆる手段をもちいることで、部下からの提案が自分に回ってこないように仕向けてきます。

上司としては、自分が意思決定しなければならない場面は減るので、仕事もしなくていいし、責任をとらないといけないこともなくなるというわけなのですね。

「絶対に決めたくない上司」への対処法

では、あなたの上司がそんな超ポンコツ上司だったときの対象法です。

その上司の上司に相談してみる

超ポンコツ上司の上司と話せるようならダメもとで相談してみるのも手です。

この場合、相談の内容は「上司について」ではなく「進めたい提案について」にしておくのがよいと思います。

ただ、超ポンコツ上司を配下においている上司ですから、そいつがもっとポンコツという可能性は十分にありえるのですね。

そのときは相談どころじゃないので ジ・エンドです。

ガチで対話してみる

「なぜ承認してくれないのか」本気で聞いてみるという正攻法ももちろんあります。

ただ、このタイプの上司はすぐにポジショントークでマウントをとってきますので、よけいムカついて終わるだけだと思うのですね。

なので、やめておいたほうが無難なのです。

ぶっちゃけ有効な対処法なない

意思決定を先送りにすることは、保身のことしか考えていない上司にとっては都合がよいかもしれません。

ですが、部下の立場からすれば「こいつに何を提案しても無駄だ」と思うようになってしまいませんか?

それでも、こういう人を管理職においているのがその会社のマネジメントなのですね。
なので、イチ従業員にとってはどうしようもないことだったりします。

配置転換の希望が出せるのであれば、それもありかもです。

ただ、上司の上司もポンコツだと、その会社自体がオワコンでどの部署にいっても同じことになる可能性もあります。

そうなると転職も検討したほうがよいかもですが、その前に「こういう考え方もありますよ」ということをご紹介したいと思います。

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決めてもらう必要があるのかも考えてみる

決めてもらう必要があるのかも考えてみる

管理職のくせに意思決定しない、保身のことしか考えていない、そんな「決めたくない上司」を相手にするのはとても疲弊します。

ここでちょっと考えてみてください。

「それは本当に決めてもらう必要がありますか?」

上司が決めないことで、自分にとくに不利益がないのであれば、決めてもらう必要はないかもです。

割り切るのもあり

とくに任された仕事なのであれば
「あとは決めてもらうだけのところまではやりました」
で、割り切ってしまうのもありだと思うのですね。

「決めないなら、決めないでべつにOK」
「私はべつに困りません」

というスタンスです。

心を疲弊しきらないように

保身を優先するような決めたくない上司を相手にがんばって推し進めようとする、あなたのモチベーションはなんですか?

冷静に考えてみて、とくに推し進める必要性が自分にないのであれば、割り切っちゃったほうがラクかなと思います。

僕はけっこう割り切り型でやっています。

割り切るのをよしとしない方や、どうしても推し進めたいという方もいるとは思います。
そういう方は、心が疲弊しきらないようにだけ気をつけてほしいのですね。

まとめ:ときにトレーニング、ときに割り切る

まとめ:ときにトレーニング、ときに割り切る

  • 「あえて決めない上司」はよい上司かも。考えを聞いて理解する
  • 「決められない上司」は、こちらしだいで何とかできる
  • 「なるべく決めたくない上司」は、うまく誘導する
  • 「絶対に決めたくない上司」は、基本的に対処不能
  • 決めてもらわなくてもべつにOKという割り切りもあり

上記のとおりです。

「決められない」「決めたくない」上司の下で働かないといけないストレスはそうとうです。
どんなに仕事をがんばったとしても、上司のせいでせっかくの労力が無駄になることもあります。

タイプによっては、こちらの対処しだいで攻略も可能なので、あなたのモチベーションに合わせてぜひ実践してみてください。

決めない上司に決めてもらうようにするアプローチは、あなたの説明力や交渉力などのトレーニングにもなると思います。

ときに割り切ってしまうというのも、ぜんぜんありです。
上司が決めたがらないんだから別によくないですか?

他の案件や、自分のために時間と気力をつかったほうが有意義だと思うのですね。
「頭に来てもアホとは戦うな!」っていいますし。

ではでは
お疲れさまでした。

テン
こいつも「決めたくない」上司だったわー
こいつもだったわー
つーか、こういう上司しかいねーわー

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