【おさえておきたい】事実と解釈を区別できてない会議が非効率なワケ
  • 課題が抽象的な会議が多い
  • 議論の内容が何かあいまいだ
  • 会議や議論に何か違和感を感じる

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 解釈ではじまる会議の非効率さを解説します
  • 会議は事実ではじめたほうがよいワケを解説します
  • 解釈を事実に変える方法を解説します
  • 非効率な会議を効率化できるようになります

 

事実と解釈の区別がついていないと、話が的を得なかったり、かみ合わなかったり、認識違いがおきたりと、意思疎通に支障がでます。
これは、ビジネスシーンにおいて、ものすごく仕事の効率を下げる要因にもなるのですね。

とくに複数人で行う会議となれば、もっとひどいことになるでしょう。

無駄だと思われる会議の特徴のひとつに、『課題の質が低い』ということがあげられます。
質の低い課題は、『事実』ではなく『解釈』になっているのですね。

あなたの上司も『解釈』で会議をはじめてたりしませんか?

今回はそんな『解釈ではじまる非効率な会議』について解説していきます。

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解釈からはじまる会議は非効率

解釈からはじまる会議は非効率

たとえば、こんなことが『課題だ』とされていたりしませんか↓

  • 店舗の魅力が下がっている
  • 人材育成が進んでいない
  • 管理職のマネジメント能力に課題がある
  • ミッション・ビジョンが従業員に浸透していない

これらはすべて『解釈』なのですね。

 

課題が解釈だと議論も解釈ばかりになる

会議の出発点が『解釈』だと、議論も『解釈』のオンパレードになりがちです。

たとえば、「店舗の魅力が下がっている」でみてましょう↓

「既存店はわりといいけど、新店がよくないんじゃないか?」
「全体的に客数が減っているよね」
「いや、客単価も落ちているよ」
「商品力が弱くなってるんじゃないか」
「店長の運営レベルにも課題があると思う」

などなど。

控えめにいってカオスですよね。

これだと、いったい何が課題なのかわかりません。
「店舗の魅力」って何よ? ってことなのですね。

 

解釈で議論しても課題解決にはならない

『解釈』の課題を『解釈』で議論していると、たいていこんな解決策になります↓

  • 新店の収益向上が急務
  • 客数の向上が必須
  • 商品力を強化する
  • 店長の育成

どうでしょう?

課題といっていることが課題じゃない。
解決策としたことが、これから考えないといけない課題だったりします。

なので、たいていは何も具体策が実行されない。
「いままでと何も変わらない」ということになるのですね。

解釈で議論していると、こんなかんじの結論になることが多いと思います。
だから、会議って無駄だと思う人が多いんですよね。

 

解釈を事実に変換する

解釈を事実に変換する

では、どうすればいいのか?

それは
解釈を事実に『変換』するのですね。

たとえば先ほどの「店舗の魅力が下がっている」でみてみましょう。
「店舗の魅力が下がっている」という抽象的な言葉を『定義づけ』します↓

  • 売上客数が前年比95%になっている。
  • 売上客数の前年比が95%を下回っている店舗が全体の3分の2ある
  • 販売点数が2割減以上している商品が全体の5分の1ある
  • 顧客アンケートの結果でも、満足度が前回を下回っている

こんなかんじです。
なるべく『事実』ベースの表現に変換してみました。

こうすることで、何が解決すべき課題なのかの認識が合い、議論する論点もしぼられると思います。

詳しくはこちらで解説しています↓

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事実から出発する会議

事実から出発する会議

上記のように、課題を『事実』ベースで表すと、議論も具体性を帯びてきます。

たとえば

「売上客数が100%を超えている店舗もある。95%以下の店舗との違いはなんだ?」
「販売点数が2割減している商品に共通点はあるのか?」
「販売点数の伸びている商品との違いもわかったほうがいいね」
「顧客満足度の低下は全体的に?それとも特定の項目が下がっている?」

こんなかんじでしょうか。

解釈を解釈で議論していたカオスのものと比べると、だいぶ議論っぽくなったのではないでしょうか。

この議論の結果として↓

  • 売上客数前年比100%超えと95%以下の店舗の違いを調査する
  • 販売点数が2割減している商品の共通点を調査する
  • 販売点数が伸びている商品と、販売点数が2割減している商品の違いを調査する
  • 顧客満足度を分析して、優先度の高い項目を決める

このような「次のアクション」が考えられます。

どうでしょうか?
カオスのときと違って、具体的な行動になりましたよね。

課題にもよりますが、いきなり「これだ」という解決策に行き着いたりはしません。
一足飛びにはいかないものなのですね。

なので、『事実の積み重ね』が大事になってきます。

 

まとめ:事実に変換するクセをつけましょう

まとめ:事実に変換するクセをつけましょう

  • 課題の内容が解釈だと議論も解釈になり、ものすごく非効率な会議になる
  • 解釈は事実に変換する
  • 会議は事実からはじめるようにする

上記のとおりです。

ほとんどの会議では、事実と解釈の区別ができていなく、課題といっているものが『解釈』であることが多いです。
その結果、誤った課題設定に対して、誤った解決策を出すことになるのですね。

でも、解釈を事実に変換するクセをつけることで、適切な課題設定と、適切な解決策を出すことができるようになります。

とはいえ、解釈ばっかり言ってくる上司に「事実で言ってもらっていいですか?」とか言っちゃだめですよ?
あなたのサラリーマンライフがとても非効率なものになってしまうかもしれません。

話の通じない上司はどこにでもいるものです。ですが、しかたありません。それが会社のマネジメントなのですね。

上司の考えを変えるのは難しいかもしれませんが、自分の守備範囲のなかだったり、自分の受け持つ案件であれば役立てることはできるのではないでしょうか。

ではでは
お疲れさまでした。

テン
この会議、ぜんぶ解釈だわ
この会議、ぜんぶ解釈で議論してるわー

ちなみに、Googleの会議は「事実」を課題解決の出発点としています。

 

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