【かんたん】事実と解釈の違いが判ると論理的な説明もしやすくなります
  • 事実と解釈って何が違うの?
  • 事実と解釈ってどうやって分けるの?
  • 事実と解釈を分けないとどうなるの?
このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 事実と解釈の違いを解説します
  • 事実と解釈の分け方を解説します
  • 事実と解釈を分けたほうがいい理由を解説します

事実と解釈の区別がついていないと、話が的を得なかったり、かみ合わなかったり、誤認識がおきたりと、ものすごく仕事の効率がわるくなるのですね。

でも、ビジネスシーンでは、わりと事実と解釈がごちゃごちゃになって会話がされていたりします。

あなたの上司も『事実』と『解釈』の区別がついていないと思いますよ?

今回はそんな『事実と解釈の違い』について解説していきます。

 

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事実と解釈の違い

事実と解釈の違い

まずは『事実』と『解釈』の違いを理解していきましょう。

事実とは

辞書だとこういう意味です↓

実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。

 

たとえばこんなかんじです↓

  • 実際に起こった事柄
    2019年5月1日、日本の新元号が令和になった
  • 現実に存在する事柄
    東京都の県庁(都庁)所在地は新宿区にある

 

つまり

事実は客観
誰が見ても変わらない

ということなのですね。

 

解釈とは

辞書だとこういう意味です↓

物事や人の言動などについて、自分なりに考え理解すること。
たとえばこんなかんじです↓
  • セブンイレブンの店舗数は多い
    比較対象や基準がないので、多いか少ないかは人による
  • 今年の冬は暖かい
    寒がりの人は寒いと思うかもしれない
つまり
解釈は主観
人によって変わる
ということになります。

【具体例でわかる】事実と解釈の違い

次は、事実と解釈の違いを例にしてみましょう。

  • 事実
    今日は35度もある。
  • 解釈
    今日は暑い。

「気温が35度」というのは、誰から見ても変わらない『事実』
「暑い」というのは、主観による個人の感じようなので『解釈』

なのです。

  • 事実
    このスマホの最新機種って10万円するんだね。
  • 解釈
    このスマホの最新機種って高いんだね。

「10万円する」というのは、誰から見ても変わらない『事実』
「高い」というのは、主観による個人の感じようなので『解釈』

なのですね。

 

客観か主観かで区別する

例のように

  • 事実=客観
  • 解釈=主観

で区別します。

 

事実と解釈の区別がついていないことは案外多い

事実と解釈の区別がついていないことは案外多い

事実と解釈の違いも、前述のように書いてみると「なんだ、そんなことか」というかんじだったと思います。

ですが、「言うが易し、行うが難し」的なところがあり、ビジネスシーンにおいても区別されずに会話されていることが多いのですね。

区別がついていないパターンは大きくは2つあります。

  • 事実の確認に対して、解釈で回答している
  • お互いにあいまいな言葉で会話している

どういうことか、それぞれ見ていきましょう。

 

事実の確認に対して、解釈で回答している

たとえばこんなかんじのことです↓

上司:契約とれた?
部下:説明はかなりうまくいったと思います
上司:契約とれたってこと?
部下:いえ、まだです
上司:あと何が必要なの?
部下:予算の部分が納得いってないようでした
上司:納得いってないってどの部分が?
部下:全体的に納得いってない感じでした
上司:予算以外の部分は問題なかったってことでいいの?
部下:それはたぶん大丈夫だと思います

上司が部下に対して確認しているシーンですね。

上司が部下に確認したことと、部下の回答をまとめてみます↓

  • 契約をとれたのかどうか
    →説明はかなりうまくいきました
    (質問の答えになっていない+解釈)
  • 契約をとれていないのなら、契約をとるための条件は何か
    →予算の部分が納得いっていないようだった(解釈)
  • 予算に納得いっていない理由は何か
    →全体的に納得していない感じだった(解釈)
  • 予算だけが問題で、予算以外の部分は問題ないのか
    →たぶん大丈夫だと思う
    (質問の答えになっていない+解釈)

上司が『事実』を確認しているのに対して、部下がすべて『解釈』で返答しています。
これ、部下に仕事を任せた上司の立場からすると、アドバイスのしようがありませんよね?

この例での重要なポイントはこんなかんじでしょうか↓

  • 契約がとれたのかどうか知りたい
    →説明がうまくいったかどうかは聞いていない
    →しかも、うまく説明できたかどうかは主観
  • 契約をとるために、何をクリアすればいいのか明確にしたい
    →予算の部分らしいが、らしいでは困る
    →「納得いっていない」というのは相手がそう言ったのか
    →相手が言っていないのなら、部下がそう思っただけなのか、あるいは勘違いや考えすぎの可能性もでてくる
  • 予算なのであれば、予算がどうなればいいのか明確にしたい
    →「全体的に納得いっていない」では、どうしようもない。
    →○○万円以内を希望、○割下げてほしい、とか相手の予算への要望がわからない
  • 予算以外の部分は問題なく、あくまで予算が問題なのか明確にしたい
    →予算の部分をクリアできれば契約できるのかハッキリさせたい
    →予算以外の部分にも問題はあるが、まずは予算からということなのかわからない

 

つまり、事実と解釈が混同すると仕事は非効率になる

上記のように、事実と解釈がごちゃごちゃになっていると

  • 何をどうすべきなのかが見えない
  • 再確認する必要が出てくる(二度手間、手戻り)
  • さいあく間違った認識のもとで進めることになる
  • 誤認識のまま進めると、成果につながらない、トラブルが発生する

このようなことになります。

一言でいえば『非効率』ということなのですね。

これはちょっと極端な例かもしれませんけど
似たようなことはけっこう起きてたりするのではないでしょうか?

 

あいまいな言葉で会話している

たとえばこんなかんじのことです↓

Aさん:いまの部の課題ってどんなことがある?
Bさん:Dさんは営業力があるけど、Eさんは営業力がないですよね
Cさん:F課長のマネジメント力もどうかと思います
Bさん:G課長は当事者意識があるけど、F課長はあるように見えないですね
Aさん:Eさんには営業力をつけてもらうよう頑張ってもらうか。
Aさん:F課長には、当事者意識を持って、マネジメント力をあげてもらおう。
Bさん・Cさん:そうですね。

会議とかでよくありそうなシーンですね。

整理するとこんなかんじです↓

<部の課題>
・Eさんの営業力がない
・F課長のマネジメント力に問題あり
・F課長が当事者意識を持っていない
<解決策>
・Eさんに営業力をつけてもらう
・F課長にマネジメント力をあげてもらう
・F課長に当事者意識を持ってもらう 

真面目に部の課題について議論しているのですが

  • 「営業力」「マネジメント力」「当事者意識」といった定義があいまいな言葉で会話されてい
  • そんな定義があいまいな言葉に対して、「ある・ない」という主観も混じっている
  • 解決策も定義があいまいな内容である

すべて『解釈』で会話してしまっているということなのですね。

これも極端な例かもしれませんが、似たようなことも起きているのではないでしょうか?

 

あいまいな言葉や解釈で会話することは何も成果につながらない

理由は

  • 定義があいまいなので受け取りかたも人それぞれになる
  • 解釈の解釈になるということなので、もはや伝言ゲーム状態
  • 間違った認識のもとで進めることになる
  • 誤認識のまま進めると、成果につながらない、トラブルも発生する
  • あいまいなことには達成基準もないので成果の判断もつかない

上記のとおりです。

ものすごく『非効率』ということなのですね。

    定義があいまいな言葉はなるべく使わない

    定義があいまいな言葉はなるべく使わないほうがよいですが、たとえば「営業力」とは何か? ということを具体的にして定義すれば使ってもOKです。

    営業力とは

    • 安心感をあたえる身だしなみ
    • 安心感のあるトーク
    • 取扱商品の理解をしている
    • 営業先への訪問数
    • 提案資料の作成能力

    こんなかんじで要素をあげていくことができると思うんですね。

    「安心感って?」とかあると思いますが、目的は認識合わせなので、認識が合うレベルなら『解釈』の表現でもOKです。
    考えすぎるとキリがないですしね。

    このように、「この言葉はこういう意味で使ってます」と定義づけることで、あいまいな言葉を使用しても認識を合わせることができるようになるのですね。

     

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    事実と解釈を区別するコツ

    事実と解釈を区別するコツ

    「事実は客観」で「解釈は主観」ということで解説してきましたが、さいごに、『客観』と『主観』の区別のしかたについて紹介します。

    客観は、『YESかNO』または『数字』

    区別のしかたは大きく2つです。

    YESかNO、○か×、AかB、白か黒、など

    基本的には基準になるものがあって、それに対して上記のとおりです。
    YESかNOか聞かれて、「すごくいいと思います」とかは主観ってことですね。

     

    数字で語る、定量的に語る

    「かなり時間がかかる」だと主観で、「1週間かかる」は客観。
    「ほとんどの人が反対してる」は主観で、「全体の4分の3が反対している」は客観。

    こんなかんじです。

     

    主観は、『抽象的』または『語尾に思う』

    主観は、個人の考え、憶測、推定などが含まれます。

    なので
    「おそらくうまくいくと思う」
    「リスクがあると思われる」
    「主体性が足りないと思う」
    とか、こんなかんじのはすべて主観ということですね。

    ルールをしいても機能しない

    ルールをしいても機能しない

    ビジネスシーンにおいて「議論する」ということは、何かしらの課題解決が目的だと思います。
    でも、前述のとおり、解釈で会話しても課題解決にはつながりにくいのですね。

    かといって

    • 事実で発言すること
    • 事実なのか解釈なのかを明言してから発言すること

    このようなルールをしいたとしても機能しません。

    「事実と解釈を区別して発言する」というのは、わかっていてもとても難しいのですね。
    ぶっちゃけ僕もできていません。発言に解釈はどうしても混ざってしまうと思うのですね。

    なので、ルールをしいてもみんな守れないし、自分も守れるかどうかあやしくなります。
    自分の首を自らしめることにもなりかねませんので、ルールをしくのはおすすめしないのですね。

     

    まとめ:相手に期待せずに自分で見極められるようになりましょう

    まとめ:相手に期待せずに自分で見極められるようになりましょう

    • 事実は客観、誰が見ても変わらない
    • 解釈は主観、人によって変わる
    • ビジネスシーンでは、事実と客観を混ぜて会話するには非効率
    • 解釈だけで会話するのはもっと非効率
    • あいまいな言葉はなるべく使わない、または定義づけて使うようにする
    • 数字で語ればだいたい事実、そうでなければだいたい解釈

    上記のとおりです。

    ビジネスシーンにおいては、なるべく事実ベースでの会話を心がけることで、課題解決に向かいやすくなると思います。

    とはいえ、全員で「事実のみで会話しましょう」というのは難しいです。

    相手に事実で語ってもらうようにすることを期待するよりは、相手の言っていることが事実か解釈なのかを見極めて会話できるようになるほうが、かんたんだと思います。

    なかには、何度いっても解釈ばかりで話してくる上司もいると思います。

    ですが、そんな上司に「それは事実ですか、解釈ですか?」とか言っちゃだめですよ?
    あなたのサラリーマンライフがジ・エンドに向かう可能性が出てきてしまうかもしれません。

    話の通じない上司はどこにでもいるものです。ですが、しかたありません。それが会社のマネジメントなのですね。

    自分が発言や説明をするときに意識して実践しつつ、相手にはたいして期待しない。
    自分の受け取り方を変えて、相手の主張を事実と解釈に整理してあげるくらいがちょうどいいと思うのです。

    ではでは
    お疲れさまでした。

    テン
    この上司、解釈しか言わないんですけど
    解釈しか言わないんですけどー

     

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