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「なる早でいい感じに」で心を病む前に。説明が下手すぎる“カオス上司”から自分を守る脳内翻訳術

「なる早でいい感じに」で心を病む前に。説明が下手すぎる“カオス上司”から自分を守る脳内翻訳術

「これ、なる早でいい感じにまとめといて。よろしく」

金曜の夕方、上司から投げられたこの言葉で、私の週末は終わりました。

「なる早っていつ?」
「いい感じってどういう状態?」
「そもそも目的は何?」

喉まで出かかった質問を飲み込み、過去の資料をひっくり返し、相手の意図を必死にエスパー(推測)しながら深夜までかかって作った資料。

週明け、それを提出したときに言われた言葉を、私は今でも忘れません。

「うーん、なんか違うんだよね。もっとこう、パァーッとした感じでさ。やり直し」

その瞬間、目の前が真っ暗になり、胃の奥がギュッとねじれるような吐き気を覚えました。

怒りよりも先に押し寄せてきたのは、「あぁ、私の週末の15時間は、この人の思いつきの数秒でゴミになるんだな」という圧倒的な虚無感でした。

いつまでこんな、上司の機嫌と言葉足らずを補う「通訳」みたいな人生が続くんだろうと、その日はトイレの個室でしばらく立ち上がれませんでした。

もしあなたも今、何を言っているのかさっぱりわからない“カオス上司”の下で、理不尽な指示にすり減っているなら。

真面目に相手の言葉を理解しようと、神経をすり減らしているなら。

どうか、自分を責めないでください。

「私が理解力がないからだ」なんて、1ミリも思う必要はありません。

原因はとてもシンプルです。 上司の「言語化能力」が、致命的に欠如しているだけなのですから。

期待するから絶望する。上司は「バグった自動音声」である

かつての私は、上司の言葉を100%理解しようと必死でした。

会議中、あちこちに飛ぶ話をメモし、感情論ばかりで中身のないお説教に頷き、「コンセンサス」「アグリー」といった意味不明な横文字の羅列から、なんとか仕事の方向性を見出そうとしていました。

でも、ある日限界がきて、プツンと糸が切れたんです。

そして気づきました。

「あ、この人、自分が何を言いたいのか自分でも分かってないんだ」と。

言語化能力とは、「物事の本質を整理して、相手に伝わる言葉にする力」です。
残念な上司は、これが絶望的にありません。

感情のままに言葉を吐き出すか、思考が浅すぎて表面的なことしか言えないか
最悪なのは、そのくせ「なんで言った通りにできないんだ!」とキレることです。

そんな相手に、「もっとわかりやすく説明してほしい」と期待するのは、壊れた自動音声案内に文句を言っているようなもの。
期待するから、疲弊する。まともに受け取ろうとするから、傷つく。

だから私は、真面目に「聴く」ことをやめました。

代わりに身につけたのが、職場の騒音から自分の心を守るための、見えないシェルター。
究極の省エネ防衛術である「脳内翻訳」です。

私を救ったのは、ノイズを遮断し「極限までラクをする」ための脳内変換

上司の言葉を変えることはできません。でも、こちらの「受け取り方」は変えられます。

私は自分の「言語化スキル」を、相手に分かりやすく伝えるためではなく、飛んでくるノイズを無害化し、自分が1ミリもHP(体力・精神力)を削られないための盾として使うことにしました。

具体的に私がやっているのは、スマートな仕事術ではなく、泥臭くズルい作業です。

1. 感情的な言葉は「ミュート」して事実だけを拾う

上司が「どうなってんだよ!なんでこうなるんだよ!」と怒鳴り始めたら、心にノイズキャンセリング・イヤホンを装着するつもりで、脳内の一時停止ボタンを押します。

「あぁ、この人は今パニックになって騒いでいるだけだ」と冷めた目で観察し、言葉の奥にある「事実(=クレームが来た、納期が遅れている等)」だけをピンセットで抜き出します。

それ以外の感情的な言葉はただの「雑音(ノイズ)」です。自分には関係ないものとして完全にミュート(無視)します。

2. 「ふわっとした指示」は、自分が一番ラクに終わるよう定義し直す

「いい感じにやっておいて」という地雷ワードが飛んできたら、絶対にそのまま受け取りません。

目的は「良い仕事をするため」ではなく、「後から文句を言われないための『免罪符』を作るため」です。

「いい感じとは、前回と同じフォーマットで明日の15時までに出す、ということでよろしいですね?」

と、勝手にこちらで条件をガチガチに言語化して、相手に「Yes」と言わせます。

もし後から文句を言われても、「昨日ご承認いただいた通りですが」と冷徹に跳ね返すための保険を、最初の段階でかけておくのです。

3. 会議は「要するにこういうことですね」で強制シャッターを下ろす

話が永遠にループする地獄の会議。
昔は必死に議事録をとっていましたが、今はやめました。

話がとっ散らかったタイミングで、「(色々と仰っていますが)要するに、今回はA案で進める、ということで認識合っていますか?」と、強引に一言で要約して打ち切ります。

これはリーダーシップではありません。これ以上、自分の貴重な時間をこの人に奪われないための「強制シャッター」です。

上司の支離滅裂な話を、自分の手で「意味のある言葉」に再構築して、さっさと終わらせるのです。

「通訳係」を降りて、静かに生き残るために

この「脳内翻訳」と「ノイズ遮断」を身につけてから、私の毎日は劇的にラクになりました。

上司が宇宙語を話し始めても、「はいはい、また言語化サボってますね。ノイズキャンセル起動っと」と、心の中で鼻で笑えるようになったからです。

言語化能力は、相手とわかり合うための前向きなツールだけではありません。
理不尽な環境から自分を切り離し、無駄なダメージを食らわないための「生存スキル」です。

真面目で優しいあなたほど、上司の言葉足らずを必死に補って、相手の意図を汲み取ろうとしてしまうはず。

でも、もうやめにしませんか? あなたは、無能な上司の専属通訳じゃありません。

自分の心を守るために、言葉の盾とノイズキャンセリングを使ってください。
そして、この理不尽な職場で、誰よりも涼しい顔をして静かに生き残ってやりましょう。

「この人はこういう生き物なんだ」と割り切り、心にイヤホンをして脳内翻訳できるようになると、少しだけ息がしやすくなります。
でも、正直言うと……毎日毎日、自分の本来の仕事でもない「翻訳係」や「ご機嫌取り」をやらされるのって、途方もなく虚しいですよね。
「なんで私がここまで、上司の言葉の裏を配慮しなきゃいけないんだ」と自己嫌悪に陥った夜、私が手に入れたのは「まともに相手をしない」という最強の防衛策でした。

真面目すぎるあなたが、これ以上心をすり減らさないための具体的な「スルー技術」と、心のシャッターの降ろし方
こっそり置いておきます。限界が来てあなたが壊れてしまう前に、どうか逃げ道を確保してください。

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