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退勤後もイライラが収まらない夜。心を切り替える努力を静かにやめた話

退勤後もイライラが収まらない夜。心を切り替える努力を静かにやめた話

退勤したあとも、上司に言われたキツい言葉やモヤッとした場面が、頭の中で何度も何度も流れ直してしまう。

せっかくの自分の時間なのに引きずってしまって、そんな自分に少しずつ疲れていく。

そういうことって、ありませんか?

私も以前は、まさにそんな状態でした。

体はクタクタなのに、頭の中の雑音だけが止まらなくて、ちっとも休まった気がしない毎日。

なんとかしたくて「深呼吸」や「紙に書く」といった解消法も試しました。

まあ、そういうのが正解なんだとは思います。

でも、エネルギー切れを起こしていた当時の私にはそれすら面倒で、かえってしんどくなっちゃったんですよね。

そこで私は、努力して自分の気持ちを切り替えることを諦めてみました。

この記事では、ちゃんとした解決法を試して逆に疲れてしまった失敗談と、意志の力を使わずにただ脳の隙間を埋める「いちばんラクな休ませ方」を書いています。

なので根本的に解決したい人向けではありません。

これ以上、自分の心と時間をすり減らしたくない人に向けて書いています。

イライラを完全に消すのは無理でも、「まあ今日はこれでいいや」と思えるくらいに、ダメージを小さく抑えるやり方はあると思うんです。

まずは、どうして嫌なことばかり勝手に思い出してしまうのか、一緒に考えていきましょう。

Contents
目次を全て見る
  1. 「なんで仕事が終わってもイライラが消えないんだろう?」心が弱いからではなく、脳の仕組みのせいでした
    1. 【自律神経】気持ちのスイッチが切り替わらない仕組み
    2. 【未処理の記憶】終わっていない仕事や上司の言葉が、頭の中で「勝手に自動再生」される理由
    3. 【感情のブレーキ】疲れて、気持ちを抑える元気がなくなっているだけ。
  2. 正論が一番ツラい。よく見る「すぐに試せる対処法5選」で、かえって疲れてしまった理由
    1. ①「帰宅後のシャワー」の効果と現実:服を脱いで浴室に向かう気力すら湧いてこない
    2. ②「5分間の深呼吸」の罠:目を閉じると嫌な記憶が急増し、余計にモヤモヤする
    3. ③「紙に書き出す」のしんどさ:ペンを握るのすら面倒で、思い出して余計にイライラする
    4. ④「温かい飲み物」のハードル:お湯を沸かすのも、マグカップを洗うのも面倒なリアル
    5. ⑤ デジタルデトックスの理想と現実:気づくと無意識にスマホを開いてしまう
  3. 「帰り道で気分転換」のしんどい現実。理想のルーティンなんてこなせるわけがない日
    1. 「今日の仕事はおしまい!」と区切りをつける効果と、10秒後にはまた仕事のことを思い出してしまう現実
    2. カフェでちょっと一息ついて帰る良さと、地味にかかるお金とおっくうさの現実
    3. 玄関の前で深呼吸をして「仕事を外に置いていく」という理想と、結局そのまま家の中に持ち込んでしまうもどかしさ
  4. 「人に当たっちゃダメ」「ドカ食いは良くない」なんて分かっちゃいるけど、それどころじゃない夜
    1. 怒りを鎮める「6秒ルール」の限界:カッとなる前に立ち止まる余裕なんてあるわけがない
    2. 家族への「今日は疲れている」という事前申告:相手の反応や気まずさを考えると口にできない
    3. ドカ食いを「別の行動」に変える工夫:温かいお茶で気がまぎれるなら苦労しない
  5. 体を動かすのも、思考を変えるのも無理な夜へ。「意志力ゼロ」でできる最後の手段
    1. イライラは完全に消せなくていい。「今日はこれをやったぞ」と一つでも思えれば100点
    2. 自分の意志で忘れようとするのは無理。「脳の隙間」を別のことでそっと埋めてしまう
    3. 世の中の難しいノウハウは全部横に置いていい。「耳からの物語」をただ流し込む、いちばんラクな休み方

「なんで仕事が終わってもイライラが消えないんだろう?」心が弱いからではなく、脳の仕組みのせいでした

仕事が終わって職場を出たのに、ずっとイライラしている。

「プライベートと仕事の切り替えもできないなんて、自分はダメだな」と、責めてしまうこともあるかもしれません。

でも、それはあなたが弱いからでも、性格のせいでもないんですよね。

単に、脳が勝手に嫌な思い出をひっぱり出してきているだけ

まずは「自分が悪いわけじゃないんだ」と知るために、その原因を見ていきたいと思います。

【自律神経】気持ちのスイッチが切り替わらない仕組み

仕事をしている間、私たちの体は「戦闘モード(交感神経)」になっています。

本来なら、退勤した瞬間に「リラックスモード(副交感神経)」に切り替わるのが理想的なんだそうです。

でも、現実はそんなに都合よくいきません。

タイムカードを押して職場を出た瞬間、本来なら解放感があるはずなのに、なんだか心拍数が上がったままのような、体が強張っているような……。

気持ちがすっかり仕事モードのまま残ってしまっている、あの嫌な感覚です。

スイッチが壊れたように入りっぱなしになっているから、イライラが収まらないのはある意味で当然の反応なんですよね。

【未処理の記憶】終わっていない仕事や上司の言葉が、頭の中で「勝手に自動再生」される理由

人の脳って、すごく厄介な性質を持っています。

「やり残したこと」や「言い返せなかった悔しさ」といった、未処理の感情を優先して記憶に留めようとするそうです。

帰り道の電車の中や、一人で歩いているとき。

自分には関係ない理不尽な仕事を押し付けられた時の「上司のトゲのある言い草」や、「とっさに言い返せなかった悔しさ」が、頭の中で録音テープのように何度も自動再生されてしまう。

それは、脳が「まだ終わっていない問題」として勝手に処理を続けようとしているから。

あなたが意図して思い出しているのではなく、脳の仕組みが勝手に働いているだけなんだと思います。

【感情のブレーキ】疲れて、気持ちを抑える元気がなくなっているだけ。

さらに言うと、感情をコントロールする脳のブレーキも、1日中がんばってすっかり電池切れを起こしているわけです。

「なるほど、自律神経や脳の仕組みのせいなんだな」

そうやって頭では理屈を理解できても、イライラやモヤモヤ自体がすぐに消えるわけではありません。

「理屈はわかったけど、やっぱりしんどいものはしんどい」と、ただ重い足取りで歩くことしかできないのが、どうしようもない現実の虚しさだったりします。

だから、すぐに切り替えられなくても、自分を責める必要は全くありません。

疲れきった頭と体が、ただSOSを出しているだけなんですよね。

正論が一番ツラい。よく見る「すぐに試せる対処法5選」で、かえって疲れてしまった理由

ネットで検索すると、「すぐイライラを鎮める方法」がたくさん出てきますよね。

たぶん、どれも知識としては正しいんだと思います。

でも、クタクタに疲れているときの私には、どれもハードルが高すぎました。

「正しいリフレッシュ法すら実践できないなんて」と、余計に落ち込んでしまった当時の失敗談を少し聞いてください。

①「帰宅後のシャワー」の効果と現実:服を脱いで浴室に向かう気力すら湧いてこない

「家に帰ったらすぐシャワーを浴びて、仕事のモヤモヤも一緒に洗い流す」

それができたらどんなにいいか、百も承知なんです。

でも最近は「お風呂キャンセル界隈」なんて言葉があるくらい、そもそもお風呂に入るのってすごく面倒な作業ですよね。

服をぬいで浴室へ向かう元気すら残っていなくて、ソファに倒れ込んだまま動けなくなってしまう。

気持ちも体も、どうしても追いついてくれませんでした。

②「5分間の深呼吸」の罠:目を閉じると嫌な記憶が急増し、余計にモヤモヤする

「副交感神経を高めるために、静かに目を閉じて腹式呼吸をしましょう」というアドバイス。

これも、実際にやってみて気づいた意外な落とし穴がありました。

静かに目を閉じてみると、真っ暗な中で昼間の嫌な出来事や言われた言葉が、かえってハッキリと思い浮かんでしまうんです。

静けさと暗闇のせいで頭の中の再生ボタンが勝手に押されてしまい、リラックスするどころか、余計にモヤモヤが大きくなってしまいました。

③「紙に書き出す」のしんどさ:ペンを握るのすら面倒で、思い出して余計にイライラする

「気持ちは紙に吐き出せばすっきりする」

そう聞いてノートを開いてみたものの、疲れ切った状態だとペンを握るのすら億劫に感じてしまいます

それに、がんばって文字にしようとすると、そのときの嫌な場面や言葉を頭の中でリアルに思い出さなきゃいけないんですよね。

結果的に思い出し怒りが倍増してしまい、完全に自爆する形になって終わりました。

④「温かい飲み物」のハードル:お湯を沸かすのも、マグカップを洗うのも面倒なリアル

「温かいハーブティーでほっと一息つきましょう」というのも、よく聞くアドバイスです。

でも現実には、お湯が沸くのを待っているあの「ぽっかりあいた時間」に、ぼんやりと仕事のことを思い出してモヤモヤしちゃうんですよね。

飲んでいる間も頭のどこかで嫌な気持ちは消えないし、なにより飲み終わったあとにコップを洗う手間がひとつ増えるのが、地味にしんどくて私には合いませんでした。

⑤ デジタルデトックスの理想と現実:気づくと無意識にスマホを開いてしまう

「イライラしている時こそ、スマホを置いて頭を休めましょう」

頭ではわかっているのに、ふと気づけば無意識にスマホを手に取ってしまう自分がいます。

ついついSNSを開いては、他人の楽しそうな投稿や、キラキラした意識高い系の言葉が目に入ってくる。

そういうのを見てしまうと、「それに比べて私は何をやってるんだろう」と、余計にドッと疲れてしまうんですよね。

「帰り道で気分転換」のしんどい現実。理想のルーティンなんてこなせるわけがない日

仕事とプライベートの境界線をうまく引くために、帰り道を「ほっと一息つく時間」にする。

そんな素敵なノウハウも、ビジネス書やネット記事でよく見かけます。

たしかに理にかなっていると思うのですが、クタクタに疲れている日には、やっぱり私にはハードルが高すぎたんですよね。

「今日の仕事はおしまい!」と区切りをつける効果と、10秒後にはまた仕事のことを思い出してしまう現実

帰りの電車に乗るとき、心の中で「よし、今日の仕事はここまで!」と区切りをつける。

そうやって脳に宣言するのは、心理学的には正しいアプローチらしいです。

でも、実際に試してみても、10秒後にはもう「それにしてもあの言い方はないよな」とか「あんなにがんばったのに、ひと言もなし?」なんて、フツフツと怒りが湧いてきてしまう

心の中で引いたつもりの線なんてあっさり越えられてしまって、結局は家に着くまでずっとモヤモヤを引きずってしまうんですよね。

カフェでちょっと一息ついて帰る良さと、地味にかかるお金とおっくうさの現実

仕事と家のあいだにワンクッション置くために、カフェでちょっとお茶してから帰る。

まあ、気分転換としてはすごく良さそうですよね。

ただ、普段から一人でカフェに行かない人間からすると、お店に入って注文するだけでもちょっと面倒だったりします。

それに、イライラするたびにカフェ代を出していたら、お金も続かないですし。

あれはきっと、金銭的にも気持ち的にも、ちゃんと余裕がある人向けのやり方なんだなと、ちょっと現実を突きつけられた気分になりました。

玄関の前で深呼吸をして「仕事を外に置いていく」という理想と、結局そのまま家の中に持ち込んでしまうもどかしさ

家に入る前に玄関の前で深く息を吐いて、「仕事のモヤモヤは外に置いていこう」って思ってみる。

理想はそうなんですけど、そんなに器用に気持ちって切り替えられないんですよね。

玄関の前で立ち止まって息を整えていると、「私、何やってるんだろう……」って急に虚しくなってきたり

近所の人に見られたら嫌だなと思うと、心が休まるどころか、むしろストレス

結局、嫌な気持ちを外に置いていくなんてできなくて、モヤモヤしたままドアを開けて部屋に持ち込んでしまう。

私には合わなくて、続けられないやり方でした。

「人に当たっちゃダメ」「ドカ食いは良くない」なんて分かっちゃいるけど、それどころじゃない夜

イライラをそのまま家に持ち帰ると、つい家族にそっけない態度をとってしまったり、甘いものをドカ食いしてしまったり。

あとになって「またやっちゃったな」と落ち込んで、さらに気力を奪われていく。

だからこそ、そうなる前にブレーキをかけるべきだというのは、頭では痛いほど分かっているんです。

でも、クタクタに疲れていると、そのブレーキを踏むことすらできない夜があるんですよね。

怒りを鎮める「6秒ルール」の限界:カッとなる前に立ち止まる余裕なんてあるわけがない

怒りを感じたら、まずは6秒数えて衝動をやり過ごす。

アンガーマネジメントの基本として、よく聞くノウハウですよね。

たしかに理屈は正しいのですが、イライラで頭がいっぱいになっている真っ最中に「あ、今イライラしてるから6秒数えなきゃ」なんて、冷静に思い出せるわけがないんです。

爆発しそうな感情の前に立ち止まって数を数えるなんて、そんな都合よく思い出せるわけがないんですよ。

私には実践のハードルが高すぎて、うまく試せないままでした。

家族への「今日は疲れている」という事前申告:相手の反応や気まずさを考えると口にできない

八つ当たりをしないように、帰ったらまず「今日は疲れてるんだ」と家族に伝えておく。

やり方としては、きっと間違っていないんだと思います。

でも、実際にそれを言ったら相手に余計な心配をかけてしまうんじゃないかとか、「話しかけるな」と伝えるのは言われた側も嫌だろうな、と色々考えてしまって。

そのあとの家の中が気まずくなるのが目に見えているから、結局言えないんですよね。

「言われる側の気持ち」までは配慮されていないノウハウな気がして、余計にストレスになりそうで実践できませんでした。

ドカ食いを「別の行動」に変える工夫:温かいお茶で気がまぎれるなら苦労しない

ストレスでジャンクフードを食べたくなったら、代わりに温かいお茶を飲む。

そういう「行動の置き換え」もよく推奨されます。

でも、「お茶を飲んでイライラが収まるなら、そもそもこんなに苦労していないよ……」と、どこかで冷めてしまう自分がいます。

やっぱり疲れている時は甘いものが食べたくなるし、それを無理にがまんする方が、かえって余計にストレスが溜まっていってしまうんですよね。

人間なんて誰だってそういう弱さがあるし、器用に切り替えられないのが当たり前なんだと思います。

体を動かすのも、思考を変えるのも無理な夜へ。「意志力ゼロ」でできる最後の手段

体を動かして気分転換するのも、考え方を工夫するちょっとしたコツも、今のクタクタな状態ではどれもうまくいかない。
そんな夜に、私が行き着いた「最後の手段」について、少しだけお話しさせてください。

イライラは完全に消せなくていい。「今日はこれをやったぞ」と一つでも思えれば100点

そもそも、イライラを綺麗に消し去ろうと思うから、完璧を目指して余計に疲れてしまうんですよね。

モヤモヤが残っていてもいいし、ふと嫌なことを思い出してしまってもいい。

「好きな漫画を1話だけ読む」「ゲームの続きを15分だけ進める」「見たかった映画を30分だけ見る」など、本当になんでもいいんです。

「今日は自分のために、これをやったぞ」

そう思える時間を少しでも作れたら、今夜はそれで100点満点

そんな風に、自分へのハードルをぐっと下げてあげていいような気がします。

自分の意志で忘れようとするのは無理。「脳の隙間」を別のことでそっと埋めてしまう

最初のほうでお話しした通り、私たちの頭は嫌な出来事を勝手に何度も思い出してしまう癖があります。

だから、自分の「気持ちの強さ」だけでイライラを抑え込もうとするのは、最初から無理なことなんですよね。

とはいえ、疲れたからといってぼーっと過ごしていると、頭はそのすき間を見つけて、また嫌な記憶を引っぱり出してきてしまいます。

だからこそ、思い出してしまう余裕を与えないように「脳の隙間を別の楽しさでいっぱいにしておく」。

そのために一番ラクだったのが、朗読アプリなどの「耳で聴くコンテンツ」に頼ることでした。

世の中の難しいノウハウは全部横に置いていい。「耳からの物語」をただ流し込む、いちばんラクな休み方

体を動かす気力も、考え方を工夫する余裕もない。そんな日は、世の中の立派なリフレッシュ術なんて全部横に置いてしまっていいと思います。

具体的に私がやっているのは、朗読アプリを使って、小説の朗読をただ聴き流すことです。

ベッドに横になったまま、誰かが物語を読んでくれる声をぼーっと聴く。

すると、頭が勝手にその音を追いかけはじめるので、仕事のモヤモヤが入り込むすき間がいつの間にか消えているんですよね。

自分のエネルギーは1ミリも使わずに、ただ音に身を任せるだけ。それが、私が行き着いた「いちばんラクな休め方」です。

もし「それってどういうこと?」「ちょっと試してみようかな」と思ったら、こちらの記事に私が試しているやり方をまとめているので、よかったら覗いてみてくださいね。