「成長」のための読書はやめた。無能な上司から自分を守る「ズルい防具」を手に入れた日

「今日も、結局1ページも開けなかったな……」
部屋の隅に積まれた「まだ読んでないビジネス書」の山を見るたび、胃が痛くなるような自己嫌悪に襲われていた時期があります。
「これを読めば、あの理不尽な上司を黙らせるロジックが手に入るかもしれない」
「もっと生産性を上げれば、この終わらない残業から抜け出せるはずだ」
そう自分に言い聞かせてAmazonでポチるものの、届いた段ボールを開ける気力すら湧きません。
通勤カバンの中には、一度も開いていない新刊が入りっぱなし。
ただ重いだけで、毎日「罪悪感」を持ち歩いているような気分でした。
日中は、上司のイライラした貧乏ゆすりの音がずっと聞こえる環境。
スマホから目を離さずに「これ、なる早で。君なら余裕でしょ?」と仕事を丸投げしてくるアイツの顔。
そんな職場の空気に1日中削られている私に、帰宅してからビジネス書の細かい文字を読むエネルギーなんて、1ミリも残っていませんでした。
「本すら読めない自分は、なんてダメなんだろう」
真面目に「成長」しようとして、読めない自分を責め続ける。
それが、かつての私のしんどい日常でした。
ビジネス書の「正論」をぶつけたら、上司が逆上して地獄を見た話
当時の私は、ビジネス書に書かれている「ロジカルシンキング」みたいなスキルを身につければ、職場の理不尽を変えられると本気で信じていました。
ある日、私は本で学んだ知識を武器に、上司のムチャ振りに正面から立ち向かってみたんです。
「そのスケジュールは非現実的です。今のメンバーの業務量だと、完全にパンクします」と、教科書通りの正論で上司の矛盾を指摘しました。
結果はどうなったか。
上司は顔を真っ赤にして逆上しました。
「お前、俺に意見する気か?」
「最近ちょっと賢くなったつもりか知らんが、いいから言われた通り動けよ!」
ビジネス書の「正論」なんて、理不尽な職場では何の役にも立ちません。
それどころか、プライドばかり高い無能な上司にとっては、単なる「宣戦布告」でしかなかったんです。
身銭を切って、睡眠時間を削って学んだ知識のせいで「生意気な奴」というレッテルを貼られ、かえって面倒な仕事を押し付けられる羽目になりました。
「本に書いてある通りにやったのに。俺の2,000円と睡眠時間を返せよ……」
「学べば状況が良くなるなんて、ただの綺麗事じゃん」
その夜は、積み上がったビジネス書を全部ゴミ箱に放り投げてやりたい気分でした。
本は成長のために読むな。上司を煙に巻く「呪文」を探す辞書だと思えばいい
正面衝突して玉砕した私は、ようやく気づきました。
知識は、相手を殴るための「武器」として使ってはいけないんだと。
上司のムチャ振りを無力化して、サクッと逃げるための「煙幕」として使うべきだったんです。
それ以来、私は本を「自己成長」のために真面目に読むのをやめました。
1冊を最初から最後まで丁寧に読み込み、著者の考えに共感する必要なんてありません。
本は、上司からの丸投げを断ったり、無駄な仕事を削ったりするための「言い訳」を探す辞書です。
「このカタカナ語、明日の会議で上司を黙らせるのに使えそうだな」
「このフレームワーク、あの面倒な資料作りを『やってる感』出して手抜くために使えそうだな」
その一瞬の「言い訳」に、それっぽい説得力を持たせる言葉(呪文)だけを掠め取る。
これこそが、会社に期待するのをやめた私にとっての、リアルな生存戦略になりました。
マウントではなく「相談」に混ぜる。無能をハッキングする横文字の正しい使い方
では、拾った「呪文」をどう使うのか。
コツは、決して知識をひけらかさないこと。
あくまで「会社全体のリソースを心配している」というポーズをとり、「相談するフリ」をして上司がよくわかっていない横文字を混ぜるんです。
例えば、またフワッとした地雷案件を丸投げされそうになった時。
「承知しました。ただ、今のメイン案件との兼ね合いを考えると、これを受けた場合の『オポチュニティコスト(機会費用)』が気になりまして……。AとB、どちらの優先度を下げるべきかご相談させてください」
感情を殺し、低体温のまま切り返します。
するとどうでしょう。「オポチュニティコスト」の正確な意味が怪しい上司は、「自分の無知がバレる」ことを恐れて、急に口ごもるのです。
「あ、あぁ……。そうだね、そこまでは考えてなかった。じゃあいいよ、手の空いてるC君に振るから」
チッという舌打ちとともに去っていく上司の背中を見ながら、私は心の中で小さくガッツポーズをしました。
知識を「正論」ではなく「煙幕」として使った瞬間、無能な上司をハッキングできたという確かな手応えがあったんです。
【重要】でも、今のあなたに「300ページの本を読む体力」なんて残っていないはず
こうして私は、「横文字を使って上手くスルーする知恵」の有効性を知りました。
ただ、ここで現実的な話をさせてください。
知恵(防具)が必要なのはわかった。
でも、上司に1日中HPを削られ、満員電車に揺られて帰ってきた平日の夜に、300ページもある分厚いビジネス書を開くなんて、普通に考えて無理じゃないですか?
「明日こそ読もう」「週末こそは」と真面目に学ぶ姿勢が、私たちを挫折させ、さらに「できない自分」という自己嫌悪に突き落とす原因になります。
疲れ切った私たちに、細かい文字を何時間も追う体力なんて残っていません。
私たちに必要なのは、気合を入れて本を読む「努力」ではなく、すでに誰かがまとめてくれた結論だけを、打ち合わせの合間の移動時間や、息の詰まる自席を離れたわずかな隙にこっそり頭に入れる「カンニング」です。
まとめ|真面目に読むのはもう終わり。ズルく「知恵だけを掠め取る」最強のツール
やり方はわかりました。自分を守るための知恵武装は必要です。
でも、明日また会社に行き、上司の話し声を聞くだけで動悸がするほど疲れているのも、痛いほどよくわかります。
「上司を上手くあしらうための知恵が必要なのは分かった。でも、平日の夜に本を読む体力なんて1ミリも残ってない」
そうなんです。
真面目に本を読んで「自己投資」しようとすると、睡眠時間が削られて私たちが先に壊れてしまいます。
だから私は、本を最初から最後まで「真面目に読む」のをやめました。
その代わり、息の詰まる自席から少しだけ離れた時や、退勤後の通勤電車の中で「たった3分間」だけスマホを開きます。
そして、上司を煙に巻くための『使える結論だけをズルく拾う』チートツールを使うようにしました。
真面目に本を読むのをやめて、最小の労力で「防具」を拾い集め、したたかに生き残るための具体的な方法については、こちらの記事にまとめています。
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