仕事で理不尽に怒られたら。真面目に言い返すのをやめて「省エネ」でやり過ごす話

自分は何も悪くないのに、いきなり理不尽なことで怒られた日って、本当に腹が立ちますよね。
帰り道の電車に乗っているときも、家に帰ってお風呂に入っているときも、
「あの上司、マジで何なんだろう」
「なんで私が怒られなきゃいけないの?」
と、思い出すだけでイライラしてくると思います。
「その場ではっきり言い返してやればよかった」
「でも、下手に反論して職場の空気が悪くなるのも面倒だしな……」
そうやって、言い返せなかった自分にもモヤモヤして、不満のやり場に困ってしまいますよね。
でも、理不尽な相手に対して、真っ向から筋を通して説明しようとしたり、まともに向き合おうとするのは、実は一番エネルギーを無駄にして損をするだけなんです。
仕事や会社なんて、生活のためのお金を稼ぐ場所であって、人生のすべてじゃありませんよね。
できれば余計な揉め事は起こさず、平穏に働いていたいだけのはずです。
あんな上司のせいで、家に帰ってからまでムカムカして晩ごはんが台無しになったり、寝る前に思い出してイライラするのは、本当にもったいないと思いませんか?
この記事では、理不尽に怒られたときに「まともに向き合う」のをやめて、なるべくエネルギーを使わずにサラッとやり過ごすための、ちょっとしたやり過ごし方をお話ししていきます。
理不尽に怒られたとき、世間のノウハウを試して大爆死した「3つの失敗談」
職場で理不尽な目に遭ったとき、どうにかしてこの状況を打開したいと思って、本やネットで「上司に怒られたときの対処法」を調べたことってありませんか?
世の中には、相手と良い関係を築くための立派なコミュニケーション術がたくさん並んでいますよね。
実は昔の私も、理不尽に怒鳴ってくる上司に対して「なんとかまともな関係を作らなきゃ」と必死になり、世間で良いと言われているノウハウを片っ端から試したことがありました。
ですが、結論から言うと、私の場合は見事に全部裏目に出てしまったんですよね。
まずは、真面目にアドバイス通りに行動した結果、かえって痛い目を見てしまった私の3つの失敗エピソードを聞いてください。
その場で冷静に「事実を説明して誤解を解こう」として火に油を注いだ話
本などを読んでいると、よく「感情的にならず、客観的な事実と経緯を説明すれば、相手もきっと理解してくれる」というノウハウを見かけます。
仕事で理不尽な言いがかりをつけられたとき、私もまさに「事実を整理して、誤解を解かなければ!」と思い込んでいました。
ある日、上司が確認を怠ったせいで他部署との連携にトラブルが起きたときのことです。
上司はなぜか私のデスクにツカツカと歩み寄ってきて、「なんでお前がちゃんと先方に確認してないんだ!」と、フロア中に響くような声で理不尽に怒り出したんですよね。
周りの視線も集まる中、私は「ここで黙っていたら私のせいにされてしまう」と焦り、本に書いてあったノウハウ通りに努めて冷静なトーンで説明を試みました。
「あの件ですが、先週の木曜日の時点で上司宛に確認メールをお送りしていまして、そのお返事を待っている状態でした」と、事実を伝えたんです。
これで分かってもらえると思いますよね。
ですが、返ってきたのはまったく予想外の怒号でした。
「言い訳をするな! 私が忙しいのは分かってるだろう! なぜ口頭で催促しに来ないんだ!」
私の冷静な説明は、上司にとっては「自分の不手際を部下に指摘された屈辱」でしかありませんでした。
事実を突きつけられたことでかえってプライドを逆撫でしてしまい、怒りのボルテージを何段階も跳ね上げてしまったんです。
結果として会議室に呼ばれ、中身のないお説教が延々と続くという最悪の結末を迎えました。
怒っている相手に「論理的な事実」をぶつけるのは、燃え盛る炎にガソリンを投げ込むようなものなんだと、身をもって痛感しました。
「自分が悪かったのかも」と下手に謝り倒し、都合のいい聞き役になった話
事実を説明して怒りを買ってしまうなら、逆のアプローチはどうだろうと考えました。
「相手の言い分にも一理あるはずだ。まずは反省の意を示して、素直に頭を下げよう」という、これもよくある対処法です。
理不尽な理由でチクチクと嫌味を言われたとき、私はとにかく穏便に済ませたい一心で、「こちらの配慮が足りず、申し訳ありませんでした」「以後気をつけます」と、ひたすら謝ってその場を収めようとしたんです。
とりあえずその場は上司も満足そうに席に戻っていったので、「よし、これで丸く収まった」とホッとしました。 けれど、本当に面倒なことになったのはその翌日からでした。
一度「私が悪いです」と認める態度を見せてしまったことで、上司の頭の中に「こいつは何を言っても言い返してこない便利なやつ」という認識が完全に出来上がってしまったんです。
それ以降、上司が上の役員から注意されてイライラしているときや、チーム全体の進捗が悪いときなど、少しでも機嫌が悪いと真っ先に私のところへやってきて、理不尽なダメ出しを連発するようになりました。
下手に反省の態度を見せて謝ることは、相手に「お前に八つ当たりしてもいいよ」と許可を与えているのと同じだったんですよね。
真面目に謝罪を受け止めてしまう人ほど、不満のぶつけ先として便利に使われてしまうという、悲しい現実を知りました。
職場の同僚に「ちょっと聞いてよ」と愚痴をこぼし、社内に筒抜けになった話
目の前で反論するのもダメ、下手に謝るのもダメ。
そうやって行き場を失った悔しさは、誰かに吐き出さないとモヤモヤしてやってられませんよね。
「一人で抱え込まず、身近な人に相談して共感してもらいましょう」というアドバイスに従い、私はある日のランチで、比較的話しやすかった同じ部署の同僚に「ちょっと聞いてよ……」と不満をこぼしてしまったんです。
「昨日、あの件でいきなり怒られてさ。さすがにあれは上司の確認ミスだと思うんだよね」
その時は同僚も「それはひどいね、大変だったね」と一緒に怒ってくれて、少しすっきりしたような気がしていました。
ですが、数日後、思わぬ形でその代償を払うことになります。
別の同僚から、こっそり耳打ちされたんです。 「〇〇さん、裏で上司の悪口を言いふらしてるって噂になってるよ」と。
同僚に悪気はなかったのかもしれません。
ただの雑談のつもりで別の人に話した内容が、人づてに伝わるうちにどんどん尾ひれがつき、「裏で上司を無能呼ばわりして不満を撒き散らしている危険人物」という話にすり替わってしまっていたんです。
当然、その噂は本人の耳にも届き、職場の居心地は以前よりも圧倒的に悪くなってしまいました。
同じ職場の中にいる人間に愚痴をこぼすのは、本当にリスクが高い行動です。
社内での不満の発散は、かえって自分の首を絞めることになると痛烈に思い知らされました。
なぜ、理不尽に怒る相手と「戦う」のは大損なのか?
「自分が悪いわけじゃないのに、あんなふうに言われるなんて納得いかない」
「一度くらい、はっきり言い返してやった方がいいんじゃないか」
理不尽な扱いを受けた後、そんなふうに悔しさがこみ上げてくることってありますよね。
黙ってやり過ごしている自分が、なんだかすごく情けなく思えてしまう夜もあると思います。
けれど、理不尽に怒鳴ったり、嫌味をぶつけてきたりする相手に対して、真正面から戦いを挑むのは、あなたにとって「割に合わない大損」でしかありません。
なぜ、正論で戦おうとするほど私たちが損をしてしまうのか。その裏にある3つの冷たい現実をお話しさせてください。
相手は「問題の解決」ではなく「不満のぶつけ先」を探しているから
そもそも大前提として、理不尽に怒る相手は「仕事のミスをなくしたい」とか「業務をスムーズに進めたい」といった目的で怒っているわけではありません。
彼らの目的は、ただ一つ。 「自分の中に溜まったストレスやイライラを、誰かにぶつけてすっきりしたいだけ」なんです。
上の立場の人からプレッシャーをかけられていたり、自分自身の仕事がうまくいっていなかったり。
そうした自分自身のキャパシティ不足からくる苛立ちを、言い返してこなさそうな手近な部下にぶつけて、八つ当たりしているだけなんですよね。
これって例えるなら、「夏の夕立(通り雨)」と同じです。
空の都合で勝手に雨を降らせているだけなのに、「なんで雨を降らせたんですか? 私が何か悪いことしましたか?」と空に向かって真剣に問い詰める人はいませんよね。
相手は最初から「不満のぶつけ先」を探しているだけなのですから、そこに真面目な顔をして「問題解決の話し合い」を持ちかけること自体が、最初から噛み合わない無駄な努力だったんです。
真面目に向き合う人ほど「都合のいい聞き役」にされてしまうから
理不尽なお説教に対して、一生懸命に耳を傾けたり、オロオロと不安そうな顔をしてしまったりしていませんか?
実は、理不尽に怒る人間にとって、そうした「真面目で優しいリアクション」は、一番の好物になってしまいます。
怒鳴ったときに相手が怯えたり、必死になって説明しようとしたりする姿を見ることで、彼らは「自分のほうが立場が上で、この人をコントロールできている」という歪んだ優越感で満たされているんですよね。
真っ向から反論すれば「反抗的な部下を言い負かす快感」を与えてしまいますし、下手に落ち込んで見せれば「自分の言うことを聞かせた快感」を与えてしまいます。
どちらに転んでも、真面目に感情を動かして向き合えば向き合うほど、相手にとっては「ボタンを押せば必ずジュースが出てくる、都合のいい自動販売機」として認定されてしまうだけなんです。
「こいつを怒鳴れば、いつでも気持ちいいリアクションが返ってくるぞ」と味を占められてしまいます。
相手の八つ当たりに付き合わされて、自分の大切なエネルギーをすり減らすなんて、どう考えても馬鹿らしいですよね。
正論で言い返したところで、相手が反省することは絶対にないから
「それでも、事実を突きつけて相手の勘違いをはっきりさせれば、少しは反省してくれるんじゃないか」
そう期待したくなる気持ちも、痛いほどよく分かります。
ですが、残念ながら職場の現実はそこまで甘くありません。
仮にあなたが完璧な説明をして相手をぐうの音も出ないほど言い負かせたとしても、相手が「私が間違っていました、ごめんなさい」と素直に謝ることなんて、絶対にあり得ないんですよね。
これって、「機嫌の悪い子供とやるオセロ」によく似ています。
あなたがオセロのルールに従って見事に相手を追い詰めて勝ったとしても、機嫌の悪い子供は「負けました」と認めることはなく、盤面をひっくり返して泣きわめいたり、ルールの方をズルいと非難したりしますよね。
職場でこれと同じことが起きると、待っているのは恥をかかされた相手からの「陰湿な仕返し」や「さらに仕事がやりづらくなる空気」です。
業務上の決定権や評価を握っているのは相手ですから、裏で評価を下げられたり、余計な仕事を押し付けられたりして、最終的に大きな不利益を被るのはいつも私たちの側です。
相手を言い負かしてスカッとする一瞬の快感のために、その後の毎日の居心地を悪くするのは、あまりにもリスクが高すぎます。
相手も会社も変わらない。だから「省エネ」にシフトする
よく本などには、「他人を変えることはできない。変えられるのは自分だけだ」と書かれています。
確かにその通りですし、ぐうの音も出ない正論です。
自分が大人になって変わり、コミュニケーションを工夫すればいいということは、頭では痛いほど分かっています。
けれど、それができたら最初からこんなに苦労はしていませんよね。
そもそも、理不尽に部下に八つ当たりするような上司や、そうした環境を放置している会社に対して、こちらが一生懸命に努力して歩み寄ったところで、果たしてまともに評価してくれるでしょうか?
おそらく、そんなことはありません。
都合よく使われて、自分の大切な気力と時間が奪われていくだけです。
だったら、そんな相手のために無駄な努力をするのは、もうやめにしませんか。
私たちにとって、仕事や会社は生活を支えるための一つの場所に過ぎません。
相手を変えることもできないし、自分が無理をして我慢し続ける必要もない。
だからこそ私は、「真っ向から立ち向かって消耗する努力」をきっぱりと手放すことにしました。
そして、「職場の波風は立てず、最小限のエネルギーでサラリーマン生活をやり過ごす」という方向に、大きく舵を切ることにしたのです。
では、具体的にどうすれば余計なトラブルを起こさずに、自分の心と時間を守り抜くことができるのか。
私が試行錯誤の末に行き着いた、「3つの省エネなやり過ごし方」をお話ししていきます。
波風を立てずに自分の心を守る「3つの省エネなやり過ごし方」
「波風は立てない。でも、自分の大切な気力や時間をこれ以上奪われたくはない」 そう決めたとしても、いざ目の前で理不尽に怒られたり、刺すような言い方をされたりすると、どうしても身体がこわばってしまいますよね。
相手と無理に戦う必要はありませんし、かといって愛想笑いをして機嫌を取る必要もありません。
私たちが目指すのは、「表面上は何事もなく穏便にやり過ごしながら、内側のエネルギーを極力使わないこと」です。
そのために、私が職場で実践して本当に助けになった「3つのやり過ごし方」をご紹介しますね。
感情を交えずに、ただ静かに「はい」とだけ頷く
理不尽なことを言われている最中、一番避けたいのは「困った顔」や「オロオロとした態度」を見せてしまうことです。
先ほどお話しした通り、相手はそうしたこちらの反応を見て、無意識に言葉をエスカレートさせてしまうことがあるんですよね。
だからこそ、理不尽に怒られているときは、無理に表情を作ろうとせず、「ただ落ち着いて、静かに相手の話を聞く姿勢」を取ってみてください。
困った顔をして相手の顔色をうかがうのではなく、目線を少しだけ落として、呼吸を落ち着かせます。
そして、相手が一息ついたタイミングで、
「はい」 「分かりました」
とだけ、静かに相槌を打つんです。
反論して火に油を注ぐこともせず、かといって過剰にペコペコと謝って下手に出ることもありません。
ただ静かに話を聞いて、淡々と受け止める。
怒っている相手からすると、何を言っても感情的な手応えが返ってこないため、次第にそれ以上怒鳴り続ける気力が削がれていくんですよね。
「この人に何を言っても、すっきりするような反応は返ってこないな」と思わせることができれば、自然と理不尽な矛先から外れやすくなりますよ。
言葉のトゲは聞き流し、必要な「修正点」だけをメモする
理不尽に怒る人の言葉には、「なんでこんなことも分からないんだ」「普通はこうするだろ」といった、聞いているだけで心が削られるような余計な一言がたくさん混ざっていますよね。
真面目な人ほど、そうしたトゲのある言葉をひとつひとつ受け止めて、「私ってダメなのかな……」と落ち込んでしまいがちです。
でも、少しだけ冷静になって、相手の言葉を頭の中で整理してみてください。
そうした嫌味や感情的な言葉を取り除いたとき、「仕事として直すべきポイント」って、実はほんの少しの内容だったりしませんか?
相手が感情的になっているときは、「余計な小言を聞き流して、必要な要点だけを拾い集める作業」だと割り切ってみるのがおすすめです。
手帳を開いて、相手の嫌味はそのまま右から左へ受け流しながら、 「明日までにこの数字を直せばいいんだな」 ということだけを、淡々と1行でメモしておく。
そして、「承知しました。明日の朝までに修正しておきます」と仕事の要件だけを返して、その場を終わらせてしまうんです。
相手の機嫌や乱暴な言い方まで、あなたが責任を持って受け止めてあげる必要はまったくありませんからね。
相手を「人」だと思うのをやめ、ただの「現象」として処理する
理不尽な相手に対して一番消耗してしまう原因は、無意識のうちに相手を「心を持った人間」として扱おうとしてしまうからです。
「なんであんなひどい言い方をするんだろう」と、相手の気持ちや人間性を理解しようと歩み寄るからこそ、「理解し合えないこと」に深く傷ついてしまうんですよね。
だからこそ、思い切って「人間としての感情や期待」をすべて剥ぎ取ってみてください。
私のおすすめは、相手を「パソコンのエラー」や「突然の通り雨」のような、ただの「現象」として見てしまうことです。
通り雨が降ってきたとき、「なんでこんなことするの!」と空に向かって本気で怒る人はいませんよね。
「あーあ、しょうがないな」とただ傘をさすはずです。
それと同じです。
理不尽なお説教が始まったら、「あ、またあのシステムがバグってエラー音を出しているな」と思うだけ。
相手の言葉の裏にある感情や人間性には一切首を突っ込まず、ただの現象として眺めて、「はい、承知しました(=エラー画面を閉じる)」という作業だけで処理を終わらせてしまうんです。
相手に「まともな人間としての期待」を一切持たないこと。
これが、自分の心を守り抜くための確実な防衛策です。
「でも、そんなふうにやり過ごしたら、余計に怒られない?」
ここまで3つのやり過ごし方を読んで、もしかするとこう思われたかもしれません。
「目の前であんなに怒鳴られているのに、感情を交えずに『はい』とだけ頷いていたら、『お前、本当に反省してるのか!』って余計に火に油を注ぎそう……」
「言葉のトゲを聞き流すなんて、そんな器用なこと実際にできるのかな」
そう不安になるお気持ち、すごくよく分かります。
実は、昔の私もまったく同じ恐怖を感じていました。
それまでは、怒られたらすぐに困った顔をして「すみません!」と平謝りするか、オロオロと焦った表情を見せるのが「一番怒りを鎮める正解」だと思い込んでいたからです。
だから、初めてこの方法を試した日のことは、今でもよく覚えています。
上司がまたいつものように理不尽な理由でデスクにやってきて、ネチネチと嫌味を言ってきたとき、私は心臓がバクバクしながらも、必死で表情を崩さず、目線を少し落として静かに「はい、承知しました」とだけ返しました。
手帳に淡々と修正点だけを1行メモしながら、「お願いだからこれ以上怒鳴らないでくれ……」と内心では冷や汗をかいていたんですよね。
でも、そのとき信じられないことが起きたんです。
いつもなら30分以上続くはずの説教が、わずか3分足らずで終わったんですよね。
上司は、私が反論もせず、かといって取り乱して怯えることもなく、ただ静かにメモを取っている姿を見て、なんだか肩透かしを食らったような顔をしました。
そして、「……まあ、分かればいいんだよ」と、少しバツが悪そうに自分の席へ戻っていったんです。
そのとき初めて実感しました。
「あ、本当に波風を立てないため『だからこそ』、この淡々としたやり過ごし方が一番安全なんだ」と。
理不尽に怒る人は、こちらの「困った顔」や「悔しそうな表情」を見て、無意識に怒りのエネルギーを増幅させています。
だから、私たちが感情を動かさず、業務の要点だけを拾って静かに頷いていると、相手は怒り続けるための「燃料」を失って、それ以上ヒートアップできなくなってしまうんです。
最初は少し勇気がいるかもしれませんが、大丈夫です。
あなたが思っている以上に、この「感情を交えずに淡々と返す」という方法は、相手を逆撫でせず、一番早くその場を解散させるための強力な盾になってくれますよ。
理不尽な状況からは「感情の省エネ」でさっさと抜け出そう
最初は少し怖いかもしれませんが、慣れてしまえば本当に驚くほど職場で疲れなくなります。
明日からでも遅くはないので、もしまた理不尽な目に遭いそうになったら、ぜひ一度「ただの作業員」になりきって試してみてくださいね。
……ただ、ここからは少し余談なのですが。
私の場合、職場でこの方法を使うようになってから、日中のダメージは劇的に減ったんです。
でも、後になってから「そういえば、なんであんな理不尽なこと言われなきゃいけなかったんだ?」って、ムカついてくることってありませんか?
帰り道の電車の中や、家に帰ってお風呂に入っているとき、あるいは布団に入って目を閉じたふとした瞬間に、昼間の相手の言葉や嫌な表情がふと思い出されて、急にムカムカしてきちゃうんですよね。
これ、「思い出し怒り」とか「反芻(はんすう)思考」って言うらしいんですけど、せっかく職場でうまくスルーできたのに、自分のプライベートな時間まで相手に削られてしまうのは、本当にもったいないし悔しいですよね。
もしあなたも、私と同じように「家に帰った後や寝る前に、仕事のモヤモヤが蘇ってきてイライラしてしまう」という経験があるなら、私が実際にやってみて助かった「思い出し怒りへの対策」をこちらの記事にまとめておいたので、よかったら読んでみてください。
また、ここまで読んでみて、
「言いたいことは分かるけど、うちの会社でそこまで完全に割り切るのは無理かも……」
「スルーするだけじゃなくて、もう少し波風を立てずに上手く立ち回る方法(仕事術)を知りたいな」
と感じた方もいるかもしれません。
そうですよね。会社や上司のタイプによって、正解の立ち回り方は変わってきます。
もし「今の自分に合った、もう少し現実的なコミュニケーション術や仕事術を探したい」という場合は、こちらの方法がおすすめです。
本屋に行かなくても、スマホで何十冊というビジネス書や仕事術の本をパラパラとめくることができるので、「最初から最後まで真面目に読まず、目次を見て今の自分に使えそうな立ち回り方だけを拾い読みする」という使い方ができますよ。
仕事はあくまで生活の一部です。
理不尽な相手にあなたの貴重な時間を渡さないためにも、まずは今日から「感情の省エネ」で自分を守ってあげてくださいね。



