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「無能な上司を相手にしない」は逃げじゃない。HPゼロの私を救った「したたかなスルー技術」と「耳のシェルター」

「無能な上司を相手にしない」は逃げじゃない。HPゼロの私を救った「したたかなスルー技術」と「耳のシェルター」

「いや、なんでまた私が怒鳴られてるわけ? あの時『それでいい』って言ったのそっちじゃん……」

パソコンの画面を眺めながら、口の中で小さく毒づくのが日常になっていました。

かつての私は、どこかで「頑張ればいつか分かってもらえる」と信じていました。

でも、こんな無能な上司の下でどれだけ耐えても、理不尽に機嫌をぶつけられ、言ってもいないことで責任を押し付けられるだけ。

そんな現実に絶望してからは、上司や会社に期待することは一切やめました。

今の私には、「給料以上の働きをして会社に貢献しよう」なんて気はこれっぽっちも残っていません。

今は「降ってきたタスク」だけを淡々とこなし、波風を立てずに定時で切り上げて、自分の時間を守ることだけを最優先にしています。

それでも、職場でやり過ごすだけではダメでした。

家に帰っても、アイツの怒声が脳裏にこびりついて離れなかったからです。

これは、心身のHPがゼロになりかけた私が身につけた「職場の護身術」と、家に帰っても頭にこびりついて離れない『アイツの顔と声』を無理やり追い出した、泥臭い防衛の記録です。

まともに受け合えば心が壊れる。私が身につけた「したたかなスルー技術」

最初は私も、「上司と上手く付き合う」とか「対話で解決する」といったネットのノウハウを実践してみました。

でも、私の環境ではまったくうまくいきませんでした。

むしろ「俺に指図する気か」と逆上され、状況は悪化するばかり。

結局、ああいう本に書いてあるノウハウなんて、相手が「話の通じるまともな人間」だった場合にしか通用しないのです。

かといって、相手の理不尽な要求にまともに怒りをぶつけても、正論で打ち返しても、無駄に消耗するだけでした。

転職サイトを開いて、新しい会社でまたイチから「人間関係ガチャ」を引き直す気力すら、今の私には残っていません。

それならいっそ、今の会社で「アイツの扱い方」だけを自分なりにマニュアル化して、省エネで給料をもらい続けるほうがマシだ。

そう割り切って、私は存在感を消しつつも、自分の心を削られないための「スルーする技術」を身につけることにしました。

① ターゲットから外れるための「感情ゼロのBot(自動応答)」化

完全に無視を決め込むのが一番楽なのですが、それをやると「挨拶を無視された」「反抗的だ」と逆上され、余計に面倒な報復を受けることになります。

そこで私が取り入れたのが、徹底的に「つまらない反応」を返す技術でした。

嫌味を言われても、理不尽なダメ出しをされても、感情を一切表に出さず、「そうなんですね」「承知いたしました」「なるほど」といった、無機質な相槌だけを繰り返します。

怒りも悲しみも反発も見せない相手は、マウントを取りたいだけの相手からすれば「つまらないおもちゃ」です。

後になって知ったのですが、これは心理学で「グレーロック法(道端の退屈な石ころになる方法)」と呼ばれる、有害な他者から身を守るための立派な自衛手段だったそうです。

少しずつですが、アイツのターゲットから外れていくのを感じました。

笑顔は消しますが、挨拶や「承知いたしました」という業務上の定型文だけは、マニュアル通り完璧にこなしました。

相手がケチをつけられない「社会人としての最低限のマナー」だけを維持して、感情のスイッチだけを完全に切る(ただの石ころになる)んです。

これが私にとって一番安全な防衛策でした。

② 「言った・言わない」を完全に封じる、チャットの「証拠」残し

無能な上司ほど、対面や電話でのコミュニケーションを好みます。

声の大きさと威圧感で、自分の都合のいいように場を支配できるからです。

後になって「そんなことは言っていない」とはしごを外されるのにも疲れ果てていました。

だから私は、極力すべてのやり取りをチャットやメールに誘導するようにしました。

「口頭だと抜け漏れが生じるので、念のためテキストで残しておきますね」と、あくまで業務の効率化を装うのです。

テキストベースのやり取りになれば、相手の感情的な威圧感は削げますし、何より「言った・言わない」の不毛な争いを防ぐ防波堤になりました。

チャットを送っても無視して、わざわざ席まで直接言いに来ることも日常茶飯事でした。

そういう時は、席でひとしきり言いたい放題言わせた後、アイツが自分の席に戻った瞬間に「先ほどおっしゃっていた件、まとめました」と、あえてチャットで議事録を送りつけるようにしました。

これを繰り返していると、アイツも「コイツに何か言うと全部記録に残される」と学習したのか、口頭で適当なことを言ってこなくなりました。

相手を論破しようとするのではなく、ただ淡々と「証拠」を残して自分の身を守るのが一番コスパが良いと気づきました。

③ 怒鳴り声は「ただの悪天候」としてスルーする。だけど……

どれだけ対策をしても、突然機嫌が悪くなってフロアに響くような声で怒鳴り散らされる日はあります。

そういう時は、「うわ、今日は随分と気圧が低いな。頭痛がしそう」くらいに、自然現象として受け流すように努めました。

職場の時間は、こうして感情を「無」にすることでなんとか乗り切れるようになりました。

しかし、問題は職場を離れた後でした。

仕事終わりの帰り道や、帰宅してようやく仕事から解放されたはずのひととき。

ふとした拍子にアイツの理不尽な言葉や怒声がフラッシュバックして、「あーもう、ほんと何なのあの人……」と、黒いモヤモヤがドロドロと湧いてきてしまうのです。

「仕事のことは忘れよう」という精神論だけでは、私の脳にこびりついたノイズを消し去ることはできませんでした。

脳内からアイツを強制排除する「耳のシェルター(Audible)」

心の中で「気にするな」と思えば思うほど、それがかえってストレスになり、まったく眠れなくなってしまう夜もありました。

アイツのことを気にしなくするには、いっそ別の情報で脳内を上書きしてしまえばいい。

そう気づいて私がたどり着いたのが、音声コンテンツでした。

なぜ音楽ではダメなのか? 嫌な記憶を「物語」で塗りつぶす

最初は、好きな音楽を大音量にして聴いていました。

でも、ダメだったんです。

メロディを聴いていても、ふとした瞬間にアイツのことを思い出してしまい、気づけばあれこれと考え始めてしまう。

気になって調べてみたら、これは人間の脳の仕組み(ワーキングメモリ)によるものだそうです。

音楽を聴いているだけだと、脳の「言葉や思考を処理する領域」にまだ空き容量が残ってしまうから、嫌な記憶が勝手に再生されてしまうんだとか。

逆に言えば、プロの朗読を聞いて、脳の言語処理のメモリを強制的に100%使い切らせてしまえば、ネガティブなことを考える隙間は物理的になくなるというわけです。

そこで試したのが、プロが本を朗読してくれる「Audible(オーディブル)」でした。

これが私には劇的に効きました。

私が選んだのは、現実の仕事とは一切無縁の長編ファンタジーでした。

プロの声優による圧倒的な演技力で、耳元で異世界の情景がリアルに語られ始める。

その濃密な情報のシャワーを脳が必死に処理しようとするため、「今日のアイツのあの言い方は……」なんて思い返す余裕が、文字通り1ミリもなくなりました。

スキルアップなんてしてる場合じゃない。私が「意識高いビジネス書」ではなく「現実逃避」を選んだ理由

Audibleには、ビジネス書のラインナップも充実しています。

「通勤時間を有効活用してタイパよくスキルアップ!」みたいな、意識高い使い方もできるでしょう。

でも、当時の私に必要だったのは、そんなキラキラした前進ではありません。

ゼロになりかけた心身のHPを、まずは少しでも回復させることでした。

HPが赤字の時に、「生産性を上げる思考法!」みたいなビジネス書を聴いても、ただ自分を追い詰めるだけでした。

だから私は、あえてビジネス書ではなく、現実から一番遠い場所にある物語を選びました。

活字を追う気力すら残っていない時でも、Audibleならただ目を閉じて再生ボタンを押すだけ。

それだけで、嫌な上司のいる現実から、一瞬で別世界へ逃げ出すことができました。

月額1,500円のサブスクは、ストレス発散の「謎の出費」よりコスパが良かった

Audibleは月額1,500円かかります。

最初は「サブスクに毎月1,500円か……」と渋っていました。

しかし、よく考えてみたのです。

アイツのせいでイライラして、帰りのコンビニで無駄に買ってしまうスイーツや酒代。

ストレスで胃が痛くなって買う胃薬の代金。

あるいはマッサージ代。

もっと言えば、心が完全に壊れて休職してしまうかもしれないリスク。

それに比べれば、月1,500円で「アイツを脳内から消せる」なら、メンタルを維持するための「必要経費」として安上がりだと気づいたんです。

会社という理不尽なサバイバル環境を、初期装備のまま歩いていたら、そりゃ毎日メンタルを削られて当然です。

だから私は、これを自分の身を守る「最低限の防具への課金」だと割り切ることにしました。

上司は変わらない。だから私は「自分の耳」を塞ぐことにした

この防具を手に入れたところで、アイツが無能である現実はこれからも変わりません。

でも、いざという時に自分の意識をアイツから切り離せる術を持っていることは、仕事のストレスを家に持ち込まず、「今日も終わった終わった」と切り替えられる静かな安心感を与えてくれました。

タイムカードを切った後まで、アイツのために自分のメンタルをすり減らすなんて、どう考えても割に合いません。

仕事以外の時間までアイツの言葉を思い出してイライラし、自分の貴重な時間が奪われる「あの地獄」は、もうAudibleで強制終了することに決めました。

もし、かつての私と同じように、無防備にメンタルを削られ続けているなら、まずは無料期間だけでも試してみてください。

「合わなかったら、無料期間中に解約して1円も払わずにやめてやる」。

最初は、そのくらいの割り切りで十分だと思います。

解約し忘れるのが不安なら、登録したその瞬間に、スマホのカレンダーの29日後に「Audible解約!」と予定を入れ、アラートが鳴るように設定しておけば確実です。

これ以上、自分の貴重な時間まで「アイツ」に奪われ続けるのは、もう終わりにしませんか。

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