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【実録】無能な上司へのイライラ限界…心理学「投影」で私が心をスッと切り離せた話

【実録】無能な上司へのイライラ限界…心理学「投影」で私が心をスッと切り離せた話

休日の日曜日の夜。テレビからサザエさんのエンディング曲が流れた瞬間、私の脳内に「あの上司の顔」がフラッシュバックする。

「明日の朝イチで、またあの的外れな指示を聞かされるのか……」

「なんで私が、あの人の尻拭いばかりしなきゃいけないんだ……」

動悸がして、胃の奥がギュッと締め付けられる。
かつての私は、上司の顔を見るだけで吐き気がするほどの「重度の上司アレルギー」でした。

キーボードのエンターキーだけを「ターンッ!」と無駄に強く叩く音。

指示が二転三転した挙句、「俺、最初からそう言ってたよね?」と息をするように記憶を改ざんしてくる厚顔無恥さ。

昼休み明けの、甘ったるい缶コーヒーの匂いと共にやってくる絶望感。

仕事の忙しさよりも、上司のその「無能さ」に対するイライラに全エネルギーを吸い取られる毎日でした。
「あの人さえいなければ」と殺意に近い感情を抱えながら、出口のない迷路を彷徨っていたのです。

でも、ある日ふと立ち止まりました。
「同僚たちは適当に受け流しているのに、なんで私だけが、あの人にここまで執着して、狂いそうなほど腹を立てているんだろう?」と。

実はその答え、心理学の世界ではとっくに解明されていました。

この記事では、私が上司への激しい憎しみを分解し、自分自身を呪縛から解放するきっかけとなった「ある気づき」について、私の泥臭い失敗談とともにお話しします。

無能な上司へのイライラが止まらない…「私が正しい」と戦って自爆した黒歴史

心理学の答えに辿り着く前、私はとにかく「戦う」ことしか頭にありませんでした。

「私が正しい。上司が間違っている。だから、論破して間違いを認めさせればいいんだ」

そう思い込んだ私は、上司の指示の矛盾点や過去のミスの記録をExcelに密かにまとめ、ある日の会議で「正論」という名のナイフを突きつけました。

「部長、先週はこうおっしゃっていましたが、筋が通りません」と。

結果はどうだったか? 上司は顔を真っ赤にして逆ギレし、場の空気は最悪に。
さらに悲惨だったのは、周囲の同僚たちから「あの人(私)、有能ぶってて扱いづらいよね」と、逆に私が腫れ物扱いされるようになってしまったことです。

正しさを振りかざして戦った結果、上司は変わるどころかより頑なになり、私は職場で完全に孤立しました。
「こんなに頑張って、間違ったことを正そうとしているのに、なぜ私が損をするんだ」と、毎晩ベッドで悔し泣きをしていました。

なぜ「あの人」にだけ狂いそうなほどイライラするのか?心理学「投影」の罠

そんな泥沼の中で、藁にもすがる思いでネットを漁っていた時、心理学の「投影(とうえい)」という言葉に出会いました。

それは、「他人の激しく嫌悪する部分は、自分が心の奥底に押し込めている自分自身の『影』である」という残酷な考え方でした。

無能な働き者が許せないのは、自分への「厳しすぎるルール」の裏返し

正直、最初は「は? 私があんな無能と同じだって言いたいの!?」と猛反発しました。

でも、論破に失敗してボロボロになった自分の心とよくよく向き合ってみると、思い当たる節があったのです。

当時の私は、「常に有能でなければならない」「完璧に責任を果たさなければならない」「絶対にミスをしてはいけない」と、自分を強く、強く縛り付けていました。

だからこそ、その対極にある「無責任で、適当で、平気でミスをする(ように見える)」上司を見たとき、猛烈な拒絶反応が起きていたのです。

「私はこんなに血を吐く思いで我慢して『ちゃんとしてる』のに、お前はなんだそのヘラヘラした態度は!!」

私のイライラの正体は、上司そのものへの怒りというよりも、私が私自身に課している「厳しすぎるルール」を平気で破る相手に対する、理不尽なまでの嫉妬と怒りだったのです。

私の「軽蔑」が伝染し、上司をさらに無能にしていたホラー

自分が「有能さ」に縛られていることに気づいてから、もう一つ恐ろしいことに気がつきました。

「どうせまた間違ったこと言うんでしょ」

「はいはい、私がやっておきますよ」

私が心の中で上司を軽蔑し、見下していると、言葉にしなくてもその「冷たい空気」は確実に相手に伝わっていました。

するとどうなるか。

上司も防衛本能が働き、「こいつは私をバカにしている敵だ」と無意識に察知して、妙に威圧的になったり、逆に萎縮してさらにトンチンカンな指示を出してくるようになったのです。

私が「あいつは無能だ」という呪いをかければかけるほど、相手はさらにポンコツになっていく。

「鏡の法則」なんて綺麗な言葉がありますが、要するに、私がピリピリして刺々しい態度をとっているから、鏡の向こうの上司もさらに歪んだ態度で返してきていたわけです。

上司を論破して変えようと必死になっていた私は、自分で自分の首を絞めていただけでした。

上司を裁くのをやめた日。イライラから抜け出し「静かに生き残る」道へ

「あの上司は、私が私に無理をさせていることを教えてくれるアラームなんだ」

そう思うようにしてから、少しだけ世界が変わりました。

もちろん、今でも上司を尊敬なんてしていませんし、相変わらずエンターキーの音はうるさいです。

でも、「あーあ、またやってるよ」と、心の中で苦笑いして受け流せるようになったのです。

「私はもっと、肩の力を抜いていい」

「たまにはポンコツな自分を許してもいい」

自分自身への「有能でなければならない」という呪いを少しだけ解いたとき、不思議と上司への執着も薄れていきました。

あの人にイライラして休日の夜を潰すのは、もうやめました。
過剰に期待せず、過剰に裁かず、「あなたはあなた、私は私」と冷徹に境界線を引く。

それが、無能な上司の下で心を殺されずに、今の場所で静かに生き残るための、私の最初のステップでした。

ただ、ここで綺麗事で終わらせるつもりはありません。

正直に言います。

「投影」だと頭で理解できても、ムカつくもんはムカつくんです。
心の持ちようを変えたところで、目の前のクソ上司が物理的に消滅するわけではありません
明日もまた、あの的外れな指示は飛んできます。

原因がわかったからといって、一瞬で心が仏になるわけではない。
だからこそ、マインドセットだけでなく「物理的な防衛策」が絶対に必要なんです。

私が上司のノイズから心を完全に切り離し、職場を「ただの作業場(お金をもらう場所)」に変えるために実践した、泥臭くて冷徹な「スルー技術」を次の記事にまとめました。

「投影」の仕組みを知って少し心が軽くなったなら、次はあなたの心と時間を物理的に守るための「盾」を作ってください。

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