職務経歴書が書けない30〜40代がハマる罠──「評価されない努力」がキャリア崩壊につながる理由


夜、パソコンの前に座って、「そろそろ職務経歴書くらい作っておくか…」とファイルを開いた日のことを、今でもよく覚えています。
書き始めようと手を置いた瞬間、最初の一行目からまったく動けなくなりました。
「自分って、これまで何をやってきたんだっけ?」
「書けるほどの実績なんて、本当にあったのかな…?」
気づけば30分以上、画面には点滅するカーソルだけ。
あの日の私は、目の前の“白紙”よりも、自分自身の“空白”に戸惑っていたのだと思います。
本当は、忙しい日々の中でずっと分かっていました。
「今すぐ転職するつもりじゃないし」「そのうちやればいいか」と先延ばしにしてきたこと。
でも心の奥では、“準備をしていないまま時間だけが過ぎている”ことに、薄い不安がずっと居座っていました。
今思えば、あのとき職務経歴書が書けなかったのは、単に書類作成が苦手だったからではありません。
自分の経験を言葉にできない=市場価値を測る物差しを、自分で持てていなかった。
そのせいで、評価もうまくされず、自信が育たない。気づけば、上司の判断待ちばかりで“動かない日々”が続いていました。
私はそこでようやく、自分の中にある 「説明できないキャリア」こそが、静かに進む崩壊のサインだった と気づきました。
この記事では、私自身のつまずきだけでなく、周りの同年代が抱えていた“言語化できないキャリアの怖さ”についても触れながら、
をお話しします。
今の会社に大きな不満はなくても、「突然の異動」「評価制度の変更」「上司交代」…職場の環境は、自分の意思とは関係なく動きます。
だからこそ、“手ぶらで放り出されない準備”だけは、自分でやっておいたほうが安心です。
あの頃の私のように、「なんとなく不安だけが増えていく」状態に心当たりがある方へ。
この記事が、今日「10行だけ書いてみる」小さな一歩の後押しになればうれしいです。
「転職する気はない」のに、職務経歴書が書けないことや将来のキャリアにモヤモヤしている方は、“動かないキャリアの落とし穴”を整理した総まとめ記事もあわせて読んでみてください。
→ 「転職する気はない」のに将来が不安になる理由──30〜40代が見落とす“動かないキャリアの落とし穴」
職務経歴書が書けない=経験を説明できない=市場価値が伝わらないサイン

「職務経歴書が書けない」と気づいたとき、最初の私は、
- 文章が苦手だから
- パソコン作業が面倒だから
- 書式がよく分からないから
と、自分にとって都合のいい理由を並べていました。
でも、あの白紙の画面の前で固まったまま時間だけが過ぎていく感覚は、どう考えても「ただの面倒くさがり」では説明がつきませんでした。
後から振り返ると、あのときの私は、自分の経験と成果を「他人に伝わる言葉」に変換する力がほとんどなかったんですよね。
冷静に考えれば、今の会社でも、転職市場でも、評価されるのは「やってきたこと」そのものではなく、
それをどう説明できるか(=言語化の筋道)です。
ところが、職務経歴書の前で固まってしまうときって、この筋道が頭の中でまったく整理されていない状態なんだと思います。
私自身、「まあ大丈夫だろう」とこのサインを見なかったことにして、評価されない努力を何年も積み上げてしまいました。
そこからようやく、日々の仕事を「一行メモ」で残す小さな棚卸しを始めたことで、少しずつ経験を説明できるようになっていきました。
ここでは、当時の私のつまずきも交えながら、
の2つの角度から、「書けない状態」がなぜ静かな危険サインなのかを一緒に見ていきます。
評価されない努力がいつまでも積み上がらない理由
私が職務経歴書を書こうとして、一番ショックだったのは、
「頑張った記憶は山ほどあるのに、具体的な成果がほとんど思い出せない」という事実でした。
- 残業して対応したクレーム処理
- 休日出勤して準備した大型イベント
- 上司に頼まれて巻き取った、誰もやりたがらない調整役
あの頃の私は、「こんなに頑張っているのに、なんで評価されないんだろう」と、いつも心の中で上司や会社にモヤモヤしていました。
でも、職務経歴書の画面と向き合った瞬間、その理由がものすごく分かりやすい形で突きつけられたんです。
あれだけ大変だったプロジェクトなのに、
- before/afterの数字で語れない
- どんな課題をどう改善したか説明できない
- 自分の役割と周りとの違いが曖昧なまま
「頑張った」「大変だった」以外の言葉が出てこない。
これでは、正直なところ評価しようがありませんよね。
上司も採用担当者も、「この人がどれくらい貢献したのか」を判断したくても、材料そのものが足りないのです。
このとき痛感したのは、努力そのものが評価されていないのではなく、
- 経験を「事実」と「成果」に分けて整理できていない
- だから、自分でも“評価されるポイント”を把握できていない
その結果として、「頑張っているのに報われない」感覚だけが残ってしまうということでした。
職務経歴書が書けない状態というのは、
- 自分の経験を“ただの出来事の列”としてしか覚えていない
- どの部分が価値だったのか、自分の言葉で説明できない
- 評価されない理由が分からないまま、疲れだけが積み上がる
という悪循環が、かなり進行しているサインでもあります。
私はこの現実に気づいてから、まずは「1日1つだけ、事実+小さな結果を書く」メモを始めました。
完璧ではなくても、少しずつ“評価される形”に変換する練習をしたことで、ようやく努力が積み上がっている実感が持てるようになりました。
成果を言語化できない人が“替えの利く人材”にされる危険性
もう一つ、後になってゾッとしたのが、
成果を言語化できない人ほど、組織の中で“替えが利く人材”と見なされやすいという点です。
たとえば、こんな会話を想像してみてください。
上司「この一年で、どんな成果を出しましたか?」
Aさん「とにかく忙しくて……。毎日フル稼働で頑張りました」
Bさん「既存顧客へのフォローを強化して、解約率を3%下げました。その結果、年間で○百万円分の売上を守れています」
実際の仕事の中身は、そこまで大きく変わらないかもしれません。
むしろ、Aさんの方が細かい調整や雑務をたくさんこなしている可能性すらあります。
それでも、「誰を昇給・昇格させるか」という場面になると、説明できる人=Bさんのほうがどうしても有利になってしまうのが現実です。
職務経歴書が書けないというのは、極端に言えば、日常的にこのAさん側に立ってしまっている状態です。
- 「忙しかった」「大変だった」という感情ベースの振り返りしか出てこない
- どんな数字や変化で、組織に貢献したのかを語れない
- 自分がいなくなったら、何が・誰が困るのかを説明できない
このまま40代を迎えて、組織改編や評価制度の変更、上司交代が重なったとき、
真っ先に「いなくても回る人」として扱われてしまうリスクは、想像以上に高いと感じています。
私自身、部署再編のタイミングで「この仕事、別の人でもできるよね?」と言われかけたとき、背筋が冷たくなりました。
一方で、日頃から成果を言語化する習慣がある人は、職務経歴書の作成にもそこまで苦労しません。
- 「今週、自分が付加した価値は何か?」を言葉にしてみる
- 「数字・変化・一言エピソード」で簡単にメモしておく
こうした小さな習慣を積み重ねていると、
いざというときにも、自分のキャリアを筋の通ったストーリーとして差し出せるようになります。
職務経歴書がどうしても書けない、という感覚は、単なる「書類嫌い」ではなく、
- 自分のキャリアを言語化する筋肉がほとんど鍛えられていない
- そのせいで、気づかないうちに“替えが利くポジション”に押しやられている
という、かなり危険なサインなのだと、私は自分の経験から痛感しました。
だからこそ今は、完璧な文章を目指すよりも、「一行でも、自分の成果を言葉にしてみる」ことを、日々の小さな習慣として続けるようにしています。
- 「職務経歴書が書けない」は、単なる書類嫌いではなく“経験を説明できない”サイン。
→ 自分の市場価値を測る物差しがなく、評価されにくい状態が静かに進行している。 - 「頑張った」「大変だった」しか出てこないと、努力は成果として積み上がらない。
→ 事実と結果に分けて振り返れないと、上司も採用担当者も評価のしようがない。 - 成果を言語化できない人ほど、組織で“替えが利く人”として扱われやすい。
→ 数字や変化で語れないと、「いなくても回るポジション」に押しやられるリスクが高まる。 - 今からできる対策は、「1日1行でも、事実+小さな結果を書き残す」こと。
→ 日々のミニ棚卸しが、そのまま職務経歴書の材料と“キャリアの筋力トレーニング”になる。
職務経歴書の棚卸しを先延ばしにすると起こる悲劇

「とはいえ、今すぐ転職する気はないし…」
そう思って、職務経歴書づくりを後回しにしてしまう気持ちは、正直すごくよく分かります。
私もずっと、まさにそのタイプでした。
「何かあったら、そのとき本気で考えればいい」
「まだ“今すぐ辞めたい”ほど困ってはいないし」
そうやって先送りし続けた結果、いざ職場の状況が変わったときには、何も準備がないまま“本番”を迎えてしまった感覚に襲われました。
あのときほど、「もっと早く棚卸ししておけばよかった…」と後悔した瞬間はありません。
ここでは、あえて少しだけ厳しめに、
という二つの「起こってからでは遅い悲劇」について、お話しします。
ただし、最後には今日からできる小さなリカバリー策も触れるので、「怖がらせたい」わけではないことだけ、先にお伝えさせてください。
面接で何も語れず、選考に落ち続ける未来
ある日突然、会社の業績悪化や組織変更で「希望退職」や「配置転換」の話が出る。
そこで初めて、「やばい、本気で転職も考えないと…」と慌てて求人サイトを開く──。
私も似たような状況で、半ばパニック状態のまま職務経歴書を作ったことがあります。
テンプレを見よう見まねで埋めて、なんとか数社に応募。運よく書類選考はそこそこ通ったものの、面接で自分の言葉がまったく出てこないんです。
「前職ではどんな成果を出しましたか?」
「そのとき、どんな工夫をしましたか?」
「周りのメンバーからは、どんな役割を期待されていましたか?」
面接官から投げられる質問は、決して意地悪なものではなく、ごく当たり前の内容です。
それなのに、口から出てきたのは、
「とにかく忙しくて…」
「特別なことはしていないんですが…」
といった、中身のない感想だけでした。
職務経歴書は、ネット上のテンプレをなぞれば、それっぽい形には整えられます。
でも、日頃から自分なりに棚卸しをしてこなかった分、
“自分の経験を、自分の言葉で語る”準備がまったくできていなかったんですよね。
後日、転職エージェントの方にこんな話を聞きました。
「書類はそこそこ通るのに、面接で“何をしてきたか”を具体的に語れない方が本当に多いんです」
まさに、あのときの私のことだと思いました。
- プロジェクトの規模や数字が出てこない
- 自分の役割と、チーム全体の成果の違いが説明できない
- 工夫や失敗からの学びを話そうとしても、「頑張りました」で止まってしまう
こうなると、面接官の目にはどうしても「普通の人」にしか映りません。
実際の能力はもっとあったとしても、それを見せる舞台に立ったときに、何も出せない状態になってしまうのです。
今ならはっきり分かります。
面接で語れない状態は、職務経歴書を書けない状態の延長線上です。
書く・整理する・言語化することを先延ばしにしてきたツケが、一番痛いタイミングでまとめて請求される──。
だからこそ今は、いきなり「完璧な職務経歴書」を目指すのではなく、
日々のメモレベルでもいいから「話せるエピソードの種」を増やしておくことを、自分への最低限の保険だと考えています。
40代で初めて職務経歴書を書くことになるリスク
もう一つ、怖いなと感じたのが、40代になってから「人生で初めて本気で職務経歴書を書く」ケースです。
20代・30代のうちは、多少ラフな職務経歴書でも、「若さ」や「ポテンシャル」で拾ってもらえる場面があります。
私の周りでも、経験や実績の整理が甘くても、「伸びしろ」に期待されて採用された友人が何人かいました。
でも、40代になると、採用側が見ているポイントは明らかに変わってきます。
- どんな場面で、どんな成果を出してきたのか
- チームや後輩に、どんな影響を与えてきたのか
- どの程度、自律的に仕事を回してこれたのか
これらを、具体的なエピソードと数字で語れるかどうかが問われます。
そのタイミングで、
- 「そもそも何をしてきたか整理できていない」
- 「成果の数字を覚えていない」
- 「自分の強みを一言で言えない」
という状態だと、どうしても見劣りしてしまいます。
同じ40代でも、
- 定期的に棚卸しをしてきた人
- 何もしてこなかった人
では、「準備してきた時間の差」が、そのまま書類と面接ににじみ出るからです。
私自身、30代半ばでキャリアについて真剣に考え始めたとき、あるコラムで見た
「40代で初めて職務経歴書を書くのは、フルマラソン当日に初めて走り込むようなものだ」
というフレーズが、ずっと頭から離れませんでした。
少し大げさにも聞こえますが、正直なところ、感覚としては本当にその通りだと思います。
普段まったく走っていない人が、いきなり42.195kmを完走するのは、ほぼ無理ですよね。
それと同じで、キャリアの棚卸しも「いざ必要になったときだけ」やるものではなく、少しずつ積み上げておく“筋トレ”に近いと感じるようになりました。
だから今の私は、
- 半年に一度だけでも、ざっくりとこの半年を振り返る
- 大きめの案件が終わったら、「事実・工夫・結果」をメモしておく
といった、“フルマラソンに備えた軽いジョギング”レベルの棚卸しを意識しています。
完璧じゃなくていい。むしろ雑でもいいから、「全く走っていない状態」だけは避ける。
それだけでも、将来の自分をかなり助けることになるはずです。
- 棚卸しを先延ばしにすると、「そのとき」が来た瞬間に何も語れず、チャンスの場で実力を出せない。
→ 職務経歴書が書けない状態のまま面接に行くと、連敗のループにハマりやすい。 - 書類はテンプレで“それっぽく”整えても、日頃の振り返りがなければ自分の言葉で語れない。
→ 「とにかく忙しかった」だけでは、どれだけ貢献したかが相手に伝わらない。 - 40代で初めて職務経歴書を書くのは、フルマラソン当日に初めて走るようなもの。
→ 準備してきた時間の差が、そのまま書類と面接の説得力の差になる。 - 今からできるのは、「大きな転職準備」ではなく、軽いジョギングのような棚卸し習慣。
→ 半年に一度の振り返りや、案件ごとの一行メモでも、将来の自分を守る“下ごしらえ”になる。
まず「10行だけ」職務経歴書を書けば、キャリアの流れが変わる

ここまで読んで、「やっぱり準備は必要そうだな…」とどこかで感じつつも、
「とはいえ、いきなりちゃんとした職務経歴書なんて無理だよ」
と思われたかもしれません。正直に言うと、私もずっとそう思っていました。
完璧なフォーマットを一気に埋めようとして、
テンプレを検索しては挫折し、ファイル名だけ増えていく──。
そんな“未完成の職務経歴書”が、私のパソコンにはいくつも眠っています。
そこから少しだけ流れが変わったのは、「ちゃんと作る」のを一旦あきらめて、「まず10行だけ書く」と決めた日でした。
完璧主義を一度横に置いて、「とりあえず書き出すこと」だけに集中したら、不思議なくらい気持ちが軽くなったんです。
ここでは、
という2つのポイントから、私が実際にやってみて効果があった“最初の一歩”の踏み出し方をお話しします。
一番つらいのは量ではなく「最初の一行」だからハードルを下げる
職務経歴書を書くハードルの正体は、実は「量」ではありません。
一番しんどいのは、最初の一行をひねり出す瞬間です。
私は最初、「職務要約」「職務経歴」「自己PR」…と、すべてをキレイな文章で埋めようとしていました。
そのたびに言葉が出てこなくて、「やっぱり自分には書けない」とファイルを閉じる。
これを何度も繰り返して、自己肯定感だけがじわじわ削られていきました。
そこで一度発想を変えて、こう決めてみました。
文章にしなくていい。
とりあえず“やっていること”を10行だけ箇条書きにする。
具体的には、
- 今の会社で担当している仕事
- これまでに関わったプロジェクト名
- 人からよく頼まれる役割
を、とにかく思いつくままに書き出していきます。
たとえば、こんなレベルでかまいません。
- 店舗の在庫管理を任されている
- 新人スタッフのOJT担当を3年続けている
- ECサイトの商品ページを更新している
- クレーム対応で呼ばれることが多い
- 部署内の資料作成を引き受けることが多い
ポイントは、
- キレイな日本語にしなくていい
- 数字も実績も、まだ出さなくていい
- とにかく“頭の中にある仕事”を外に出す
ということです。
10行だけでも書き出してみると、不思議と
「あれ、意外といろいろやっているな…」
と感じ始めます。
それが、次の一歩へ進むための小さなエネルギーになります。
私の場合も、最初の一行を書くまでに30分かかっていたのが、
「とりあえず10個、箇条書きだけ」と決めたことで、
5分で“職務経歴書のタネ”が手元にある状態になりました。
これだけでも、以前の「白紙のまま固まっていた自分」からすると、大きな前進でした。
職務経歴書を書くのが億劫で、動き出せない……。その気持ち、痛いほど分かります。
でも今は、一番頭を使う「職務要約」や「自己PR」を、AIがあなたの代わりに考えてくれる時代です。 スマホで質問に答えるだけ。テレビCMの合間に、あなたの経歴書が完成します。
書き出した10行から“見えない強み”が可視化される瞬間
10行くらい箇条書きが出てきたら、次はそこに少しだけ肉付けをしていきます。
- それぞれの行に、「誰に」「何を」「どうよくしたか」を追記してみる
- できそうなら、「件数」「期間」「規模」などの数字を足してみる
たとえば、先ほどの箇条書きを少し変えると、こんな感じになります。
- 店舗の在庫管理を任されている
→ 月○回の棚卸しと在庫データ更新を担当し、欠品・過剰在庫が出そうな商品を事前にアラートしている - 新人スタッフのOJT担当を3年続けている
→ 毎月1〜2名の新人教育を担当し、早期離職を防ぐためのフォローを行っている - ECサイトの商品ページを更新している
→ 週○本の新商品ページを作成し、写真・説明文・価格登録まで一通り担当している
こうして眺めていると、だんだんと自分の中のパターンが見えてきます。
- 「教える」「育てる」役割を任されることが多い
- 数字や管理系の仕事を地道に続けている
- 裏方として、チームが回るように段取りしている
私の場合、このプロセスを通して、
- ゼロから企画するより、既存の仕組みを整えるのが得意
- 前に出てリーダーシップを発揮するより、周りが動きやすいように“段取りする力”がある
といった“見えない強み”にようやく気づくことができました。
この「気づき」は、転職活動だけでなく、今の職場での立ち回りにも直結します。
- 自分の強みが分かるから、何でもかんでも抱え込まなくて済む
- 苦手な仕事は、早めに相談・調整しやすくなる
- 上司にも、「こういう場面で力を発揮できます」と具体的に伝えられる
そして何より、ずっと付きまとっていた
「自分には何もない」「職務経歴書に書くことがない」
という感覚が、少しずつ薄れていきました。
完璧な職務経歴書は、いきなりは書けません。
でも、「まず10行だけ書く」ことなら、今日の夜からでもできます。
私にとっては、それが「何もしていない自分」から抜け出す、最初の小さな一歩でした。
- 職務経歴書の一番のハードルは“量”ではなく、最初の一行をひねり出す瞬間。
→ いきなり完璧を目指すのではなく、「箇条書き10行だけ」と条件をゆるめると動きやすくなる。 - 今の仕事を10行だけ書き出すだけでも、「意外といろいろやっている自分」に気づける。
→ 白紙の不安から、「タネがある安心感」に一歩進める。 - 「誰に・何を・どうよくしたか」「件数・期間・規模」を足していくと、“見えない強み”のパターンが見えてくる。
→ 教える力・段取り力など、自分でも気づいていなかった特性が浮かび上がる。 - 10行の棚卸しは、転職のためだけでなく、今の職場での立ち回りや上司への伝え方も楽にしてくれる。
→ 「自分には何もない」という感覚を和らげる、小さな筋トレだと思って始めてみる。
まとめ|今日からできる“キャリア崩壊サイン”への最小の対処

最後に、あのとき職務経歴書がまったく書けなかった自分へのメモも兼ねて、要点と「今日からできる一歩」をまとめておきます。
- 「職務経歴書が書けない」状態は、経験を説明できない=市場価値が伝わらないサイン。
→ 能力が低いわけではなく、「評価される形に変換できていない」ことで損をしている。 - 棚卸しを先延ばしにすると、いざというときに面接で語れず、チャンスを逃すリスクが高まる。
→ 書けない・話せないツケは、一番痛いタイミング(希望退職・異動・40代転職)でまとめてやってくる。 - 40代で初めて職務経歴書を書くのは、フルマラソン当日に初めて走るようなもの。
→ 「準備してきた時間の差」が、そのまま書類の説得力と面接での安心感の差になる。 - いきなり完璧を目指さず、まずは「今の仕事」を10行だけ箇条書きにするところから始める。
→ 文章にしなくてよくて、「やっていることのメモ」レベルでも、白紙の不安からは一歩抜け出せる。 - 書き出した内容に「誰に・何を・どうよくしたか」を足していくと、自分でも気づいていなかった強みやパターンが見えてくる。
→ 教える力や段取り力など、“当たり前すぎて見えていなかった持ち味”が浮かび上がる。
職務経歴書づくりは、「転職するときだけ必要な面倒な作業」ではなく、
自分のキャリア崩壊を防ぐための“定期点検”に近いものだと、今は感じています。
まずは、今日10分だけでも、メモ帳やノートを開いてみてください。
フォーマットも言い回しも気にしなくて大丈夫です。
「今の仕事で、どんな役割を任されているか?」
これを、思いつくままに10行だけ書いてみる。
その小さな一歩が、数年後の自分を守ってくれる“保険”になる──
私は、あのときの自分にそう伝えてあげたいと思っていますし、この記事が同じようなモヤモヤを抱えている方の、ささやかなきっかけになればうれしいです。
「自分には書けるような実績がない」と筆が止まってしまうなら、AIに任せてみてください。
あなたがやってきた当たり前の業務を、AIが「採用担当者に響くビジネス文章」に変換してくれます。 完成した文章を見れば、「私、意外と頑張ってきたじゃん」と自信が湧いてくるはずです。
職務経歴書を書き始めながらも、「今すぐ転職する気はないし…」という迷いが残る感覚は、私自身もずっと抱えていました。
“動かないままのキャリアリスク”や「登録だけ」の転職準備について、より広い視点から整理したい方は、こちらのページもチェックしてみてください。
→ 「転職する気はない」のに将来が不安になる理由──30〜40代が見落とす“動かないキャリアの落とし穴」









