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「上司の仕事までやってるのに、評価されない」──“役割の棚卸し”で気づいた本当の強み

「上司の仕事までやってるのに、評価されない」──“役割の棚卸し”で気づいた本当の強み

「今日も、報告・調整・資料づくりは全部“自分”だったな……」。
誰も悪くない。でも、誰も決めない。気づけば、私が段取りを引き受けて一日が終わる。

当時の私は、それを「報われない努力」だと思っていました。
正直、むなしかったです。
けれど今振り返ると、あの“裏方の働き”こそが私の武器でした。
段取り、気配り、火消し、関係調整——。
それは“優しさ”でも“善意”でもなく、再現できるスキルだったのです。

この記事では、私が実際に行った「役割の棚卸し」の手順と、
上司の代わりに動いた経験を職務経歴書や面接で“価値”に変える方法をまとめました。

この記事でわかること
  • “見えない仕事”を「困ったこと→取った行動→結果」で説明する方法
  • 定量(工数・品質・速度)×定性(信頼・再発防止)で成果を示すコツ
  • リクナビNEXTのグッドポイント診断で“納得感”を得る活用法

小さな棚卸しからで十分です。
今日の1アクションが、「私はちゃんと働いていた」という確信につながります。

上司のフォローばかりしていた私が、気づかぬうちに“すり減っていた”日々

あの頃の私は、毎日“誰かのフォロー”で一日が終わっていました。
上司が決めないことを代わりにまとめ、抜けたタスクを拾い、みんなの予定を調整する。
仕事が回ることはうれしいのに、「自分の頑張りはどこに残るんだろう」という虚しさが、じわじわと積もっていきました。

ここでは、そんな私が経験した「報われない努力」の日々と、そこから気づいた“疲れの正体”を振り返ります。

報告・調整・資料作成──“全部自分”が当たり前になっていた

納期前の会議で、話し合いは盛り上がったのに、結局「誰が」「いつまでに」「何をやるか」が決まらないまま終わりました。
私は、関係者の予定を確認して、メールでまとめ、資料を作り直す。
誰にも頼まれていないけれど、自分がやらないと回らないと分かっていたからです。

仕事はなんとか形になる。
でも、「誰が頑張ったのか」は見えないまま。
気づけば、疲れだけが残っていました。

『なんで私だけ頑張ってるんだろう』と思った夜

納期が近い案件で上司の判断が出ず、関係者の調整を私が引き受けることになりました。
急ぎで資料をまとめ、関係部署に確認を回し、なんとか形にして提出。
そのとき上司から返ってきたのは、「助かった、ありがとう。」の一言でした。

その言葉を見た瞬間、なぜか胸の奥が少しざわつきました。
感謝されてうれしい気持ちと、「これって本来、誰の仕事だったんだろう」という疑問が同時に浮かんだからです。

夜、帰りの電車でスケジュール表を見返しながら、ふと思いました。
「私が頑張ってることって、どこにも記録されてないな」と。
達成感よりも、何か大事なものが抜け落ちているような感覚。
それは、誰かに評価されたいというより、“自分の頑張りが見えない”ことへの不安でした。

そのとき初めて、私は「努力を見える形にすること」を意識するようになります。
それは自己PRのためではなく、ただ、もう少し自分を納得させるために。

ポイントまとめ
  • 裏方の仕事ほど、やればやるほど見えなくなる
  • 「誰が・いつまでに・何を」が決まらないと、疲れが積み重なる
  • 小さくても、記録や再現できる形に残すことが、むなしさを減らす第一歩

それでも“動けた”のはなぜ?──頑張りの裏にあった自分の力

あの頃の私は、正直、疲れていました。
それでも不思議と、毎朝の会議には間に合うように資料を整え、メールの下書きを作り、次の段取りを考えていました。
「やらなきゃ回らない」と思う気持ちが、最後の原動力になっていたのだと思います。

振り返ると、あのとき無意識にやっていたことの中に、“自分の強み”の種がいくつもありました。
ここでは、私が実際に行っていた裏方行動を分解し、「能力」として見直したときの気づきをまとめます。

気配りも段取りも、“当たり前”じゃなくて武器だった

当時のメモを読み返すと、私は無意識のうちに“先回り”の行動をしていました。
たとえば、来週の打ち合わせ前に、各担当の進捗をざっくり確認しておく。
その中で「このデータ、まだ届いてません」と早めに気づき、前日に依頼メールを送っておく。
おかげで会議当日、想定していた遅延が回避でき、上司は「助かった」と一言だけ。
その瞬間、「気づく力」も仕事のうちなんだと実感しました。

また、対立しそうな場面では、こっそり橋渡し役もしていました。
意見が食い違いそうなメンバーに事前に電話して、「ここはこう伝えた方が通りやすいかも」と相談ベースで話す。
結果、会議では大きな衝突もなく、落としどころが決まりました。

これらは一見“気配り”に見えますが、実際はリスクを減らすためのプロセス設計でした。
つまり性格ではなく、手順にできるスキル。
そう気づいてから、私は「気づき→準備→調整」という流れを意識して動くようになりました。

文句を言いながらも、チームを回せていた自分がいた

正直、当時の私はよく愚痴を言っていました。
「また私がやるの?」とつぶやきながらも、結局タスクを整理して全員に割り振る。
一度、納期が厳しい案件で誰も判断を出さず、空気が止まったことがありました。
そのとき、私はホワイトボードに項目を書き出し、「今日決めないと後が詰まります」と静かに促しました。

結果、必要最低限の合意が取れ、プロジェクトはギリギリ間に合いました。
終わった瞬間はただ疲れただけでしたが、数日後、後輩が「○○さんがいなかったら詰んでました」と言ってくれて、初めて少し報われた気がしました。

思えば、愚痴をこぼしながらも私は“流れを止めない役”を続けていたんだと思います。
つまり、「出口(成果)から逆算して、必要な動きを整理する」タイプの人間だった。
ここで私は、裏方=支える人ではなく、“流れを設計する人”だと認識が変わりました。

ポイントまとめ
  • 先読み/調整/仕組み化=プロセス設計スキル
  • 行動は「性格」ではなく、再現できる手順に変えられる
  • 強みを言葉にすることは、正しく評価されるための前提づくり

“評価されない努力”を言葉にしたら、見えてきたもの

強みが見えてきたとはいえ、現実はすぐには変わりませんでした。
相変わらず、上司の代わりに調整したり、資料を整えたりする毎日。
「やって当然」と思われる仕事に、数字も評価もつかない。
“強みはあるのに、伝わらない”——そのもどかしさが、次第に重くのしかかっていきました。

そんなある日、後輩のキャリア面談の資料を手伝っていたとき、ふと自分の職務経歴書を開きました。
そこに書かれているのは、「調整業務を担当」「資料作成をサポート」といった曖昧な言葉ばかり。
読み返すほど、「これでは、誰が読んでも私の仕事の価値が伝わらない」と痛感しました。

「なら、自分の努力を“ちゃんと説明できる形”にしてみよう」。
そう思い、私はメモ帳を開き、これまでの出来事を“状況→行動→結果”の順に書き出し始めました。
不思議なことに、文字にしていくうちに、「評価されなかった努力」が“再現できる成果”として見えてきたのです。

職務経歴書に書き出したら、“誰かを支える力”が強みだとわかった

最初は、「上司の代わりに動いたこと」なんて、書いていいのか迷いました。
でも、STAR法(どんな状況で、何をして、どうなったか)の流れで整理してみると、
ぼんやりしていた日々の業務が、具体的な成果のプロセスとして浮かび上がってきました。

S(状況):上司不在の状態で、部門横断プロジェクトが停滞。
T(課題):意思決定の遅れで納期遅延のリスク。
A(行動):関係者の論点を整理→意思決定会議を臨時開催→タスク・責任者・期限を確定。議事録テンプレと進捗ガント導入。
R(成果):納期を2週間前倒しで達成。レビュー工数30%削減。再発防止の合意プロセスを標準化。

職務経歴書(実績欄への落とし込み例)

「部門横断Pの停滞を是正。意思決定プロセスを再設計し、2週間前倒しでリリース。
会議テンプレ導入でレビュー工数30%削減。標準化手順を作成し、翌四半期以降の遅延を0件に。」

書き出してみて気づいたのは、“誰かのために回した努力”が、数字と仕組みで語れる成果に変わるということ。
自分では当たり前だと思っていた仕事が、実はチームの信頼やスピードを支えていた。
それに気づいた瞬間、少しだけ胸の中の“むなしさ”がやわらぎました。

“誰のために・何を解決したか”で書くと、努力が“成果”に変わる

書き出しを続けていくと、もう一つの発見がありました。
「誰のために」「何を」「どうやって」を整理すると、仕事の意味がはっきりするのです。

  • 誰のために:顧客/現場/経営/隣部署——影響を受ける人を明記。
  • 何を:遅延・品質・コミュニケーション・属人化など、課題の種類を整理。
  • どう解決:会議設計、テンプレ、ToDoボード、エスカレーション条件など、仕組みで表す。
  • 成果:速度・品質・工数・再発防止・信頼といった、数字+信頼の両面で示す。

たとえば、以前は「部署間の調整を担当」とだけ書いていた欄を、次のように直しました。

Before:「部署間の調整を担当」
After:「3部署・週2回の定例を設計・運営。論点整理→意思決定→議事録共有までの標準フローを構築し、手戻りを月8件→2件に削減。関係者満足度アンケート平均+0.8pt。」

こうして具体化すると、自分が“何をどう変えたのか”が一目でわかります。
曖昧だった努力が、成果の形になる。
その感覚は、私にとって大きな自信になりました。

ポイントまとめ
  • “評価されない努力”は、書き出すことで成果に変わる
  • STAR法で「状況→行動→結果」を整理する
  • 誰のために/何を/どう」で粒度を合わせる
  • 定量(速度・工数・品質)×定性(信頼・再発防止)で多面的に示す

“市場価値の見える化”がくれた納得感

職務経歴書を書き終えても、どこか落ち着かない感覚が残っていました。
「これで本当に伝わるのだろうか」「私の仕事は、他の人から見ても価値があるのだろうか」——そんな不安です。

書くことで“自分の強み”は見えたけれど、その強みが“世の中でどう活きるのか”まではわからない。
だから私は、リクナビNEXTの「グッドポイント診断」と「適職診断」を試してみました。
結果を見た瞬間、意外にも「比較」ではなく「整理」のツールとして使えると気づいたのです。

リクナビNEXTの診断ツールで、“自分の強み”を客観視してみた

グッドポイント診断では、結果のタイプ名よりも、説明文に書かれた“行動の言葉”が心に残りました。

たとえば、私の結果にはこんなフレーズがありました。

「調整役として利害を束ねる力がある」
「仕組み化でムダを減らし、周囲を支える傾向」

読んだ瞬間、「あ、これだ」と思いました。
以前は“地味なフォロー役”だと思っていた自分の行動が、一つの特性として認められていることに、少し救われた気がしました。

そして、もう一つの適職診断では、自分が向いている職種や働き方の傾向が出てきます。
「分析型」「調整型」「支援型」など、抽象的に見える項目も、読み解くと“どんな環境で力を発揮しやすいか”のヒントになります。

私はこの2つの診断を組み合わせて、

  • グッドポイント診断:「どういう行動特性を持っているか」
  • 適職診断:「その特性が活きる環境はどんな場所か」

という形で整理しました。

“数字”よりも、“自分を認め直す”ことがいちばんの収穫だった

診断結果を見て感じたのは、「比較ではなく再確認」ということ。
数字や偏差値が出るわけではありませんが、文章の中には確かな自分が映っていました。

裏方として段取りを整え、関係者を巻き込み、仕組みを作る——。
それは、どんな環境に行っても求められる力だと、診断結果を通して改めて感じました。

診断は“評価”ではなく“整理”のためのツール。
外の基準を借りて、「自分の強みがどこで活きるのか」を客観的に見直す時間だったのだと思います。
数字よりも、自分の中に生まれた納得感。
それが得られただけでも、大きな収穫でした。

“頑張ってきた自分”を整理する時間を作ってみませんか?
リクナビNEXTの グッドポイント診断 では、自分の行動特性を客観的に言葉で確認できます。
あわせて 適職診断 を使えば、あなたの特性が“どんな環境で活きるか”が見えてきます。
比較ではなく整理として活用することで、“自分らしさ”の軸が少しずつ明確になります。

ポイントまとめ
  • 診断は比較でなく整理の道具
  • 行動言語を職務要約や実績見出しに転用
  • 数字よりも納得感と方向性を得ることが目的

まとめ|“上司の代わりに動く力”は、どんな職場でも通用する

あの頃の私は、「上司の代わりに動くのは損だ」と感じていました。
でも今振り返ると、あの“段取り力”“関係調整力”“仕組み化”こそ、どんな環境でも通用する力でした。
人のために回してきた仕事は、名前をつけて整理した瞬間に「再現できるスキル」に変わります。

ここでは、これまでの振り返りを踏まえて、「見えない努力」を次につなげるためのヒントをまとめます。

“人のために動ける力”は、環境が変わっても自分を支える

“見えない仕事”は、見せ方を変えれば武器になります。
先読み、調整、仕組み化——これらはどの現場でも重宝されるプロセス設計力です。

あなたがこれまで「気づけば自分が動いていた」ことの中には、たしかな価値があります。
「誰のために、何を、どうやって、どうなったか」を言葉にしてみるだけで、それはもう“スキル”としての形を持ち始めます。

私自身、かつては「気を遣っているだけ」と思っていた行動が、
今では「チームを前に進める仕組みを作る力」として胸を張れるようになりました。

今日できる一歩:グッドポイント診断で“自分の強み”を見える化する

自分の仕事を整理するのに、特別な資格や教材はいりません。
小さくても、「書く・見直す・確かめる」の3ステップで十分です。

  • 今日:最近のプロジェクトを「状況→行動→結果(STAR法)」で3件書き出してみる。
  • 今週:実績のBefore→Afterを1件だけ定量化してみる(例:残業削減○%など)。
  • 週末:リクナビNEXTの グッドポイント診断適職診断 を受けて、自分の行動特性と言語の“補助線”を得る。

書いて、整えて、確かめる——。
その小さなサイクルが、「自分を正しく評価できる力」を育ててくれます。

上司を責めたいわけではありません。
ただ、あの経験を通して、「自分の力を言葉にする」ことの大切さを学びました。
完璧ではなくても、少しずつ“自分を理解する方法”を持てるようになった今、心はだいぶ軽くなりました。

この経験が、同じように「誰かのために動き続けている」方の、小さなヒントになればうれしいです。

「自分の強みをもっと整理したい」「今の職場にいながらキャリアを見直したい」と感じた方は、
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診断結果のフレーズを職務経歴書や面接回答に転用できるのが大きなポイントです。

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「上司のフォローばかりで疲れてしまう」「頼りない上司に振り回されて限界を感じる」——。
そんなときは、いったん“線を引く勇気”を持つことから始まるのかもしれません。
頼りない上司に振り回されて疲れた──“境界線を引く”ことで楽になれた話
では、私自身が実践した“境界線の引き方”と、心をすり減らさずに働くための考え方をまとめています。

「上司に悪気はないのに、どうしてこんなに疲れるんだろう」——。
同じような経験から見つけた気づきや整理のヒントを、ほかの記事でも紹介しています。

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