私が尻拭いする限り、丸投げ上司の「末路」は来なかった。無駄な期待を捨て、冷徹に線引きをした記録

「……これ、私がやる必要ありますか?」
喉元まで出かかった言葉を飲み込み、静かにため息をつきました。
「これ、よろしく」の一言だけで、仕事の目的も、背景も、責任の所在すらも丸投げして、自分はまったく仕事をしない上司。
アイツが社内で「仕事ができる風」を装い、今の地位にいられるのは、私が上司の責任放棄をカバーし続けているからです。
心のどこかで「こんな無能な上司、いつかバチが当たるはずだ」と期待していました。
しかし、待てど暮らせどアイツの「末路」はやってきませんでした。
なぜなら、私自身が先回りしてミスを防ぎ、アイツが会社に居座るための「延命装置」になっていたからです。
これは、無能な上司の自滅を他力本願で待つのをやめ、自分の人生を取り戻すために冷徹な線引きを始めた、ある日の記録です。
アイツが自滅しないのは、私がすべての穴を埋める「都合のいい裏方」だったから
「いや、なんで私がアイツの尻拭いするわけ?」
丸投げされた「これよろしく」のチャットを見た瞬間、スッと感情が「無」になりました。
上司から降ってくるのは、いつも「思いつき」のようなフワッとした指示だけ。
それを私が他部署に頭を下げて調整し、足りない情報をかき集め、なんとか形にしていました。
上司は完成した『結果』しか見ないため、私が裏で必死に落とし穴を埋め、先回りしてリスクを潰していることなど、1ミリも気づいていません。
それどころか、問題なくプロジェクトが進むのを見て「自分のマネジメントが上手くいっている」と本気で勘違いしているようでした。
私が気を回して先回りするほど、アイツの無能が会社にバレなくなっていくのです。
私が文句を言わずに働き続ける限り、アイツが会社から怒られる日は一生来ない。
この、私が損をするだけのバグみたいな構造に気づいたとき、私は上司の末路を期待するのを完全にやめました。
なぜ「尻拭い」をするほど状況は悪化するのか?ビジネス書の正論が通用しなかった3つの記録
世間のビジネス書には「上司の不足を補ってチームを回すのが優秀な人材だ」と書かれています。
私もかつては、そんな聞こえの良い正論を信じていました。
しかし、それは相手が「最低限の責任感」を持っている場合のみ通用する話でした。
①「成長のチャンス」だと思い込んだら、上司が「何もしない人」になってしまった
最初は「仕事を任せてもらえている、スキルアップのチャンスだ」と自分に言い聞かせていました。
しかし、私が文句も言わずに完璧に仕上げれば仕上げるほど、上司は「コイツに投げておけば勝手に終わる」と学習していきました。
私の前向きな努力は、上司に「自分は指示(丸投げ)を出すだけでいい」と勘違いさせる原因でした。
②「チームのため」と穴を埋め続けたら、すべて「上司の手柄」になっていた
私が裏でどれだけ面倒な尻拭いをしても、会社という組織では「チームの成果=マネージャーの手柄」になります。
上司の思いつきで発生したトラブルを私がこっそり火消ししても、表向きは「無事に完了したプロジェクト」としてカウントされる。
上司は上層部から評価され、私はただ疲労だけを抱え込む。
私が穴を埋めれば埋めるほど、ただ上司の手柄を増やしているだけだという虚無感に襲われました。
③「誰かが見てくれている」と期待したら、ただ仕事が自分に集中するだけだった
「私がこんなに頑張っているのだから、いつか誰かが正当に評価してくれるはずだ」。
そんな淡い期待にすがりついていた時期もありました。
しかし、現実は残酷です。
誰も私の泥臭い苦労など見ていませんでした。
評価されるどころか「あの人に頼めば文句を言わずやってくれる」と思われ、さらに厄介な仕事が降ってくるだけのセルフ罰ゲームでした。
いつか上司に天罰が下るのを待ちながら、自分だけがすり減っていく日々に、ついに限界が来ました。
評価を諦め、上司の「尻拭い」をやめると決めた
仕事の中身を見ていないあの人に、私の仕事を正しく評価できるわけがない。
そのことに気づいたとき、私は上司に期待するのをすべて諦めました。
実務を知らない上司の下で、他部署からのクレームを被りながら尻拭いをしたところで、給料が上がるわけではありません。
評価する基準を持たない相手に尽くすのは、ただ都合よく使われているだけでした。
だから私は上司からの評価を完全に捨て、尻拭いから手を引くことに決めました。
「このままだとミスが起きるな」と分かっていても、先回りして火消しをするのをやめる。言われたことだけをやる。
「もう勝手に気を回して疲れるのはやめよう」と心の中で割り切り、これで自分の負担は減るはずだと思っていました。
ただ「やらない」だけでは、自分が「仕事を止める悪者」にされる
しかし、心の中で「もう尻拭いはしない」と決めただけで、問題がすべて解決するわけではありませんでした。
これまで先回りしてカバーしてきた分、いきなり手を引けば当然チームの業務は滞ります。
すると、本来は上司の責任であるにもかかわらず、「なんでフォローしないんだ」と、こちらが悪者にされるリスクがあったのです。
「ドライに割り切って突き放せばいい」と思っても、気持ちの切り替えだけでうまくいくほど、職場の人間関係は単純ではありません。
自分がやらないせいで仕事が止まるプレッシャーや、周囲からの冷ややかな視線を前にすると、気まずくなってつい「私がやります」と引き受けてしまいそうになります。
無意識に染み付いた「空気を読んでしまう癖」や、断る時の「罪悪感」は、気持ちだけで抑えきれるものではありませんでした。
罪悪感に負けず、仕事を上司へ「差し戻す」仕組みを作る
上司と正面衝突したいわけでも、職場で浮きたいわけでもありません。
だからこそ、職場の線引きを「気合い」や「精神論」で解決しようとするのはやめました。
私に必要だったのは、プレッシャーに耐える強い心を持つことではありません。
自分がサボっているのではなく「上司が責任を果たしていない」という事実を、角を立てずに周囲へ可視化し、溢れた仕事を上司のデスクに差し戻すための「事務的な手順(具体的な立ち回り)」だったのです。
私が「都合のいいサポート役」を抜け出し、自分のタスクだけをこなして定時で帰るために使っている、具体的な3つの手順を次にまとめておきます。
精神論で無理をして消耗する前に、この「作業として断る仕組み」を取り入れてみてください。
⬇︎⬇︎⬇︎


