実務を知らない上司の「丸投げ・無茶ぶり」を角を立てずに断る|3つのメールテンプレ【コピペOK】


会社を出るエレベーターの中で、ふと今日一日のことを思い返します。
「また、あの実務を知らない上司の“急ぎでお願い”に振り回されたな……」
本当は、自分のタスクだけでもいっぱいいっぱい。
それでも「期待してるよ」「君ならできると思ってさ」と言われると、
どこか嬉しくなってしまって、つい「はい」と引き受けてしまう。
でも、あとから冷静になると気づくんですよね。
「期待してるよ」という言葉に酔ってはいけません。
上司語に翻訳すると、「自分でやるのは面倒だから、実務がわかるあなたに全部お任せしたい」くらいの意味だったりします。
私も昔は、「期待してる」という言葉を、ほめ言葉のように受け取っていました。
「任せてもらえるなんて嬉しい」「これは成長のチャンスだ」と、
自分に都合よく“いい話”に書き換えていたんです。
でも現実は、残業時間だけがじわじわ増えていく一方。
評価は大して上がらないどころか、キャパオーバーでミスが増え、
最後には「段取りが甘いよね」と、逆にダメ出しをされたこともあります。
あのときの私は、「無理です」と正面からはね返すことが怖くて仕方ありませんでした。
「断ったら評価が下がるんじゃないか」「もう任せてもらえなくなるかも」と。
でも今振り返ると、そこで黙って抱え込んだことこそが、一番の失敗だったと思っています。
大事なのは、感情的にNOと言うことではなく、
「やりたい気持ちはあるけれど、このままだと物理的に無理」という現実を、上司にも見える形で示すこと。
それが、あとから自分を守ってくれる“静かな護身術”なのだと、だいぶ時間が経ってからようやく気づきました。
この記事では、そんな私の失敗談も踏まえながら、
- 実務を知らない上司ほど、なぜ平気な顔で無茶ぶり・丸投げをしてくるのか
- 評価を落とさずにブロックするための「トレードオフ交渉メール」の書き方
- 「全部は無理。でもここまでなら」を伝える“条件付きイエス”のメールテンプレ
- それでも「気合でなんとかして」と押し切られたときの、最後の防御線の張り方
をまとめてお伝えします。
どれも、そのままコピペして使える形でメール文を用意しました。
まずは一つでいいので、実際に試してみてください。
「ちゃんと断っても、意外と大丈夫なんだ」という小さな成功体験が積み重なると、
実務を知らない上司との距離感も、少しずつ自分のペースで整えられるようになります。
ではまず、なぜ彼らはあんなにも平然と丸投げしてくるのか。
その理由を、いったん整理するところから始めてみます。
小手先のテクニックで凌ぐのも限界があります。もし今の環境に違和感があるなら、「成長が止まるリスク(茹でガエル化)」についても直視する必要があります。
なぜ実務を知らない上司は、平気で「丸投げ」してくるのか

実務を知らない上司ほど、さらっとこう言います。
「この資料、ちょっとまとめておいて」
「とりあえず一回全部見直しておいてくれる?」
あの「ちょっと」と「とりあえず」が、平気で3時間コースの無茶ぶりだったりするんですよね。
私が一番しんどかったのは、ECサイトの仕様変更が入ったときのことです。
上司が軽いノリで、こんなふうに言いました。
「今回の変更点、店舗への案内文とマニュアルも作っておいて。
どうせいつもやってるやつだし、2〜3時間あればできるでしょ?」
内心では、
- 関係部署へのヒアリング
- 仕様の細かい確認
- 店舗向けにかみ砕いた案内文の作成
- 誤解が出ないようにする表現チェック
ここまで全部やろうとすると、どう考えても丸一日仕事だよ……と思っていました。
それでもその場では「わかりました」と返事をしてしまい、
結局その日は、オフィスの明かりがほとんど消えたあとまで一人で残ることになりました。
あの夜の帰り道、電車の窓に映る自分の顔がやけに疲れて見えて、
「これ、本当に私が背負うべき仕事量だったのかな…」と、ようやく疑問がわいてきたのを覚えています。
彼らの頭の中では「すぐ終わる仕事」になっている(工数の感覚がない)
現場を知らない上司の多くは、工数のリアルなイメージがすっぽり抜け落ちています。
自分がプレイヤーだった頃から、環境もツールもルールも変わっているのに、
昔の感覚のまま「そのくらい、すぐでしょ?」と見積もってしまう。
こちらとしては、
- 関係者への確認や根回し
- 影響範囲の洗い出し
- 想定問答やQ&Aの作成
といった“見えない工数”にかなりの時間を使っているのに、
上司の頭の中では 「ボタン一つでぽん、と終わる単純作業」 くらいにしか映っていないことが多いんですよね。
そして、こちらが一度「説明するより、私がやった方が早い」と思って全部抱え込んでしまうと、そこから流れが一気におかしくなります。
- 今回は…と無理して頑張ってしまう
- 上司の頭の中で、その“異常な頑張り”が 標準タイムとして記録される
- 次からは「前もこのくらいでやってくれたよね?」と、難度と量がじわじわ増えていく
私の場合も、まさにこのパターンでした。
あのとき、「これだけの作業だと、最低でも◯時間はかかります」と数字で伝える一言が言えなかったことを、今でも少し後悔しています。
“断れない人”ほど損をする|抱え込むほど評価が下がるワナ
当時の私はずっと、
「断ったら評価が下がるかもしれない」
「期待を裏切りたくない」
と考えていました。
でも今振り返ると、断らなかったこと自体が、自分の評価をパンクさせていたように思います。
無茶ぶりをそのまま受け続けた結果、
- 本来の担当業務に割く時間が削られ、コア業務がおろそかになる
- キャパオーバーでミスや遅延が増える
- その結果、上司や周囲から 「忙しそうだけど、成果がよく見えない人」 という印象を持たれてしまう
つまり私は、「期待に応えよう」と頑張ったつもりが、
結果的には “何でも抱え込んでパンクする人” というレッテルを自分で貼っていたのかもしれません。
あの経験を通して感じたのは、
大事なのは「やりたくない」と突っぱねることではなく、
「やりたい気持ちはあるけれど、このままだと物理的に全部はこなせません」という現実を、見える形で共有すること。
だということです。
だからこそ今は、感情的なNOではなく、
- 既に抱えているタスク
- 想定される工数と締切
- どこまでなら対応できて、どこからは厳しいのか
をセットで伝える、丁寧な「線引きコミュニケーション」が欠かせないと感じています。
ここからは、そのための具体的なメールテンプレをお伝えしていきます。
過去の私のように、全部抱え込んで燃え尽きてしまう前に、
文章の力で、静かに・でもしっかりと自分を守る準備をしていきましょう。
- 「ちょっと」「とりあえず」は、だいたい“工数見積もりの欠如”から出てくる。
→ 上司の頭の中では「ボタン一つで終わる」作業に見えていて、現場の段取りが想像できていないことが多いです。 - 一度“無理してやった時間”が、次からの標準タイムとして固定される。
→ 頑張りが評価されるどころか、「前もできたよね?」の増量スパイラルに入りやすくなります。 - 断れないまま抱え込むと、結果的に“成果が見えない人”の印象が残ってしまう。
→ コア業務が薄まり、ミスや遅延が増えて、本人の評価がじわじわ削られていきます。 - 必要なのは反発ではなく、「やりたいけど物理的に無理」を見える化して共有すること。
→ 工数・期限・優先順位をセットで示すと、評価を落とさずに線引きしやすくなります。
こういう上司に振り回されていると、気づかないうちに頭の余白が削られます。
だから私は、まず“考える体力”を取り戻すために、スキマ時間のインプットを小さく再開しました。
Kindle Unlimitedみたいに「読み放題」でつまみ食いできるサービスがあると、読書のハードルが一気に下がります。
【コピペOK】防御線①:優先順位を上司に戻す「トレードオフ交渉メール」

まず一つ目の防御線は、トレードオフ交渉です。
「やる/やらない」の二択でぶつかるのではなく、「どれを優先するかを一緒に決めてください」とボールを返すイメージですね。
私も最初は、上司から「これもお願い」と言われるたびに、
「今あるタスクに上乗せで全部やる」前提で頭の中を組み立てていました。
結果、増えるのは残業と自己嫌悪だけ。
「できない自分が悪いのかな」と思い込んで、勝手に疲れていく。
今思うと、あれは完全に“詰みルート”でした。
そこで途中からは、お願いが増えたら反射的に引き受けるのではなく、
必ず「優先順位の相談」をセットにするようにしました。
この一手があるだけで、「丸投げ」を“相談ごと”に変えられることが多いです。
テンプレ:優先順位を相談するトレードオフ交渉メール(そのまま使えます)
件名:〇〇のご依頼について(スケジュールご相談)
〇〇さん
お疲れ様です。▲▲です。
先ほどご依頼いただいた「△△の資料作成」の件、承知しました。重要な内容ですので、できる限り早めに着手したいと考えております。
ただ現在、下記の対応を進行しております。
・A案件:□□の資料作成(締切:●月●日)
・B案件:システム改修に伴うマニュアル更新(締切:●月●日)
現状のままですと、作業が重なるためいずれかの納期に影響が出る見込みです。
つきましては、今回の△△を優先する場合、A案件の納期を●月●日まで延期させていただいてもよろしいでしょうか。
もしくは、△△について●日以降の着手でも問題ないか、ご相談させてください。
ご多忙のところ恐れ入りますが、優先順位やスケジュールのご希望をお聞かせいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
ポイントは、ここです。
- 「やります/やれません」ではなく、「どれを優先しましょうか?」に変換する
- 抱えているタスクと締切を、具体的に列挙する
- 「このままだと納期に影響が出る」という現実ベースで伝える
チャットなら、こんな感じでも使えます。
上司:「△△の件、今日中に対応しておいて」
私:「承知しました!いまA(●日締切)とB(●日締切)を進めているのですが、このままだといずれかの納期に影響が出そうです。
△△を最優先にする場合、Aの納期を●日までずらしてもよいでしょうか?
それとも、△△は●日以降の着手でも問題ないでしょうか?」
一度これを送ってみると分かるのですが、「じゃあAは後ろ倒しでいいよ」と、あっさり引き下がる上司も意外と多いです。
「え、そんなのでよかったの?」
と拍子抜けしたのを、私は今でもよく覚えています。
あの瞬間、“全部抱えなくても、仕事は回る”と少しだけ思えたんですよね。
- 「やる/やらない」ではなく、「どれを優先するか」を上司に選ばせる。
→ 丸投げを“お願い”のまま受けず、優先順位の決定を上司の仕事に戻せます。 - 抱えているタスクと締切を、具体的に並べて“見える化”する。
→ 「忙しいです」よりも、「A(●日)/B(●日)」のほうが一発で伝わります。 - 「このままだと納期に影響が出る」を、感情ではなく事実として伝える。
→ 反発に見えにくく、評価を落とさずに線引きしやすくなります。 - 代替案を2択で出すと、会話が前に進む。
→ 「Aを後ろ倒し」or「△△は●日以降着手」のように、上司が判断しやすい形に整えられます。
【コピペOK】防御線②:「全部は無理」を角なく伝える“条件付きイエス”

二つ目の防御線は、条件付きイエスです。
「全部は無理です」と言うと、どうしても角が立ちます。
私も昔は、その“角が立つ感じ”が怖くて、結局ぜんぶ抱え込んでいました。
でも現実には、抱えたぶんだけ夜が伸びて、
ミスが増えて、自己嫌悪が増えて、最後に残るのは「なんで引き受けたんだろう」という疲れだけ。
あれは、優しさでも根性でもなく、ただの自滅だったと思います。
そこで使えるのが、「ここまではやります。その先は一緒に考えさせてください」という形。
“NO”ではなく、“部分的なYES”に変えるだけで、空気が一気に柔らかくなります。
私がよくやっていたのは、シンプルにこの2つでした。
- 「期限」か「範囲」のどちらかを削る
- それをメール(またはチャット)ではっきり可視化する
言い換えると、自分が守りたいラインを、先に文章で固定しておくという感覚です。
テンプレ:対応範囲で線を引く「条件付き受諾メール」
件名:△△対応について(対応範囲のご相談)
〇〇さん
お疲れ様です。▲▲です。
先ほどご相談いただいた「△△の対応」について、私の方でお手伝いさせていただければと思います。
ただ、現状のリソースを踏まえると、●月●日までに対応できるのは 「①〜③の対応」までが確実な範囲となります。
(例:
① 案内文のドラフト作成
② 店舗向けマニュアルのたたき台作成
③ 社内レビューまでの調整
など)
それ以降の工程(④ マニュアルの詳細整備・最終チェック 等)については、別途スケジュールを相談させていただけますと幸いです。
上記の進め方で問題ないか、もしくは優先順位のご希望があればお聞かせいただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします。
テンプレ:期限で線を引く「条件付き受諾」メッセージ
△△の件、対応可能です。現状のリソースですと、●月●日までに対応できるのは Aパートまでとなります。
B以降のパートについては、来週●日以降の着手であれば対応可能です。
優先したい部分があればお聞かせいただけますか?
これも、実際に使ってみると分かるのですが、
「じゃあ今回はAだけでいいよ」と引き下げてくれるケースが、思った以上にあります。
私も最初は「そんなの通るわけない」と疑っていたんですが、
むしろ上司側も、“全部やる前提”で話が進んでしまっていることが多いんですよね。
大事なのは、ここです。
- 「全部は無理です」ではなく、「ここまではやります」と先に提示する
- 「ここから先は一緒に考えましょう」と、交渉モードに切り替える
条件付きイエスは、相手を否定せずに、こちらの限界を現実として置ける。
私にとっては、いちばん“角が立たない防御”でした。
- 「全部は無理」を言わずに、「ここまではやります」に言い換える。
→ いきなりNOでぶつからず、角を立てずに“現実的な線引き”ができます。 - 削るのは「期限」か「範囲」のどちらか。両方は守らない。
→ 期限も範囲も全部守ろうとすると、結局は夜が伸びて自分が燃え尽きます。 - 「①〜③まで」など、対応範囲を文章で可視化して固定する。
→ 口頭だと曖昧になりやすいので、メールやチャットで“境界線”を残すのが効きます。 - 「残りは一緒に考えましょう」で交渉モードに切り替える。
→ 上司側も「じゃあ今回はAだけでいいよ」と引き下がる余地が生まれます。
【防御失敗】それでも「気合でやれ」と押し切られたときの最終手段

問題は、ここまでやってもなお、
「いや、それでも全部やって」
「そこをなんとかするのがプロでしょ」
と、押し切ってくるタイプの上司がいることです。
私も何度か、「優先順位を相談させてください」と丁寧に返したのに、
「まあまあ、なんとかなるでしょ。若いんだから」と笑って流されたことがあります。
あのとき一番こたえたのは、怒られたことよりも、
こちらが“現実の話”をしているのに、会話が成立していない感じでした。
そして私がやってしまって、いちばん後悔したのは、
それでも結局、口頭だけの指示で全部受けてしまったことです。
その瞬間は「場を荒立てない」選択に見えるんですが、
後からじわじわ効いてきます。
納期が崩れたとき、品質が落ちたとき、トラブルが出たとき──
守ってくれるものが何も残らないからです。
だから今なら、ここで戦い方を変えます。
口頭の圧は流してOK|メールで“指示とリスク”をログ化して守る
今なら、こうします。
口頭での「気合でやれ」は、いったん“独り言”として受け流す。
その代わり、メールで事実とリスクを淡々と書き残す。
感情を入れず、あくまで「整理」として残すのがコツです。
具体的には、こんな文面です。
件名:本日のご指示事項の整理(△△対応)
〇〇さん
先ほどの△△対応のご指示について、認識齟齬を防ぐため、内容を整理してお送りします。
【本日ご指示いただいた内容】
・△△の資料作成(対象:全店舗向け)
・締切:●月●日 朝まで
【現在の担当タスク】
・A案件:□□対応(締切:●月●日)
・B案件:システム改修テスト(締切:●月●日)
上記スケジュールを踏まえると、現時点のリソースでは、いずれかの案件の品質または納期に影響が出る可能性が高い状況です。
可能な限り対応いたしますが、その場合は A案件の納期を●日以降にずらす、あるいは B案件の範囲を一部縮小する必要が出てまいります。
まずはご指示どおり、優先順位を「△△ > A > B」として進めますが、万が一、納期や品質に影響が出そうな場合は、早めにご相談させていただきます。
取り急ぎ、ご共有までとなります。
どうぞよろしくお願いいたします。
これを書いておくだけで、実際に守れる範囲が変わらなくても、状況はかなり変わります。
- 「そんな指示はしていない」が言いにくくなる
- 守りきれなかったときも、「事前に伝えていましたよね」が言える
- 自分の中でも、「ここまでやった」という納得が残りやすい
この“ログ”があるだけで、心が削られる量が全然違います。
もちろん、ここまでしないといけない職場は、正直、あなたの寿命を削っています。
「気合でやれ」としか言わない上司。
リソースの話をしても、まったく耳を貸さない環境。
そういう場所は、こちらがどれだけ工夫しても、いつか必ず限界が来ます。
だからこそ、メールで守りを固めるのと同時に、
逃げ道を作っておくことも、同じくらい大事だと私は感じています。
あのときの私みたいに、「黙って全部抱える」だけは選ばないでほしい。
そんな気持ちで、この章を書きました。
- 「気合でやれ」は、優先順位でも工数でもなく“責任だけ押し付ける合図”になりやすい。
→ そこで口頭のまま受けると、後からトラブルが起きたときに守ってくれるものが残りません。 - 口頭指示は受け流し、メールで「指示内容・締切・現状タスク・リスク」を淡々と残す。
→ 感情を入れず“整理”として書くことで、角を立てずに防御線を引けます。 - ログがあるだけで、「言った言わない」を防げて、事前共有の証拠にもなる。
→ 守りきれなかった場合でも、「影響が出る可能性は伝えていた」と説明しやすくなります。 - ここまでしても聞く耳がない環境は、いずれ限界が来る前提で“逃げ道”も同時に作る。
→ メールで守りを固めつつ、転職サイト登録などの保険を持っておくと心がすり減りにくいです。
ここまで読んで「この職場、しんどいかも…」と感じたなら、戦う前に“逃げ道”を用意しておくと心がかなり楽になります。
私が最初にやったのは、リクナビNEXTに登録だけして、スカウトや求人を眺めることでした。
「最悪ここじゃなくても生きていける」と思えた瞬間、無茶ぶりへの耐え方が変わったんです。
正直、ここまで守りを固めないといけない職場って、消耗しますよね。
そんなときは「頑張る」より先に、気持ちを落ち着けるインプットを少しだけ入れるのが効きます。
Kindle Unlimitedなら、気になる本を軽く試せるので、“自分を立て直す時間”を作りやすいです。
まとめ|メールで守りつつ、いつでも動ける「逃げ道」も持っておこう

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。最後に、この記事でお伝えしたかったことを整理します。
もし今、この記事を読みながら、
「あ、これ自分のことだ……」
と感じたなら、それはかなり危険なサインかもしれません。
なぜなら、無茶ぶりを断れない人ほど、会社に良いように使われやすいからです。
そして皮肉なことに、そういう人ほど、
- 本来の仕事の成果が見えにくくなる
- 「便利屋」「何でも屋」として扱われる
- いざというとき、簡単に切られやすい
というリスクまで抱え込んでしまいます。
だから私は、メール術のような「その場しのぎの防御」と同じくらい、
「いつでも動ける逃げ道」を持っておくこともおすすめしています。
たとえば——
- 自分の市場価値や、他社で通用するスキルを知っておく
- 職務経歴書を少しずつ整えておき、「いざというときすぐ出せる状態」にしておく
- 転職サイトに“登録だけ”して、いつでも情報を取りに行ける状態にしておく
こうした準備があるだけで、理不尽な無茶ぶりをされたときの心の中のセリフが、
「ここで潰れたら終わりだ」 から 「最悪、ここじゃなくても生きていける」
に変わります。
この「心理的な逃げ道」があるかどうかで、
同じ上司の一言でも、自分の受け止め方はまったく変わってくるんですよね。
今日からできる最小アクション:まずは「1通だけ」コピペして使う
最後に、今日からできるアクションを3つだけ挙げます。
- 一回でいいので、トレードオフ交渉メールをコピペして使ってみる
- 無茶ぶりをされたときは、「ここまではやります」と条件付きイエスを一度試す
- 「この環境が本当に続いても大丈夫か?」と一度立ち止まって考え、逃げ道づくり(情報収集・登録だけ転職活動など)をどこかで始める
無茶ぶりや丸投げから自分を守ることは、わがままでも甘えでもありません。
あなたの時間と心とキャリアを守る、立派なビジネススキルです。
このページのテンプレは、ぜひ遠慮なくコピペして使ってください。
その「一通のメール」から、あなたの働き方が少しずつ変わり始めるはずです。
この経験が、同じように悩む方の小さなヒントになればうれしいです。
ここまで読んで、「次に同じ無茶ぶりが来たらどうしよう…」と少しでも思ったなら。
まずは“戦わずに済む状態”を作っておくのが、一番ラクです。
私はリクナビNEXTに登録だけして、どんな求人やスカウトが来るのかを眺めるところから始めました。
それだけで、「ここにしがみつかなくてもいい」と思えて、気持ちが落ち着きます。
小手先のテクニックで凌ぐのも限界があります。もし今の環境に違和感があるなら、「成長が止まるリスク(茹でガエル化)」についても直視する必要があります。









