SHARE:

「転職する気はない」のに不安が消えない──私が“登録だけ”で心が軽くなった理由

「転職する気はない」のに不安が消えない──私が“登録だけ”で心が軽くなった理由

夜、家に帰ってソファに沈み込んだまま、なんとなくスマホを開く。
SNSを流し見しても心は動かず、気づけばまた転職サイトのアプリをタップしていました。
「辞めたいわけじゃない。でも、このままでいいのかと言われると、不思議と胸がざわつく」
そんな夜が、静かに積み重なっていました。

職場の人間関係が壊れているわけでも、給料が極端に低いわけでもない。
それでも、ニュースでリストラの話を目にしたり、同年代の転職体験談を聞いたりすると、
胸の奥にすっと冷たい空気が流れ込むようで、つい求人を検索してしまう自分がいました。

けれど同時に、こんな思いも消えませんでした。

「登録までしたら、もう戻れない気がする」
「本気でもないのに、登録するのはズルいのかもしれない」
「もし会社にバレたらどうしよう」

指が“登録”ボタンに触れるたびに、現状維持バイアスのような重さがのしかかって、
結局アプリを閉じる──そんな夜を何度も繰り返しました。

後から知ったのですが、こういう“揺れ”の中で立ち止まってしまう人は少なくないそうです。
将来への漠然とした不安、情報を持っていないことへの不安、そして現状を変えることそのものへの怖さ。
私が抱えていたモヤモヤは、特別なものでも弱さでもなく、ただ“知らない”ことからくる自然な反応でした。

そして、そんな私が小さく踏み出した一歩──
それが、リクナビNEXTへの 「とりあえず登録だけ」 でした。

大げさな覚悟もなく、肩に力を入れないまま、そっと登録してみた。
その小さな行動が、結果的に 不安との距離の取り方 を変え、
自分の立ち位置を冷静に見つめ直すきっかけ になりました。

この記事では、

  • 私の“揺れてばかりだった頃”のリアル
  • 転職サイトへの登録だけで何が変わったのか
  • そのうえで 「今の職場に残る」ことをどう選び直せたのか

を、できる限り正直にお話しします。

「転職するかどうか」は、今すぐ決めなくても大丈夫です。
ただ、いつでも動ける状態をつくっておくことは、今日からでも静かに始められます。

ではまず、あの頃の私がどんな気持ちで夜の求人検索を続けていたのか──
その瞬間から、お話しさせてください。

もし今のモヤモヤの理由がうまく言語化できないと感じているなら、
職場の“波風を立てない空気”がもたらす負担を整理した総まとめページも、あわせてご覧ください。

「転職する気はない」のに、夜だけ求人を覗いてしまう理由

転職意欲はないが求人を見てしまう理由:将来への停滞感と情報ゼロの怖さが原因で、現状維持バイアスにより行動の壁を越えられない仕組みを図解

「別に、今すぐ辞めたいわけじゃないんだけどな……」

そう思いながらも、気づけば検索欄には「年収」「勤務地」「リモート可」といった条件が並んでいる。
知らない会社や見覚えのある企業の求人票を眺め、そっとアプリを閉じる——そんな夜が静かに増えていきました。

あのときの私は、自分でも気づかないうちに “動かない不安” と向き合っていたのだと思います。

不満よりも強かった“このまま進まない”感覚

思い返してみても、当時の私は「この会社が嫌い」「早く辞めたい」といった強い不満があったわけではありません。
どちらかといえば、言葉にしづらい “停滞感” がじわじわ積もっていくような感覚でした。

仕事はひと通り覚え、ミスも減り、任される範囲も広くなった。
外から見れば「順調」「安定している」と言ってもらえる状況だったと思います。

それでも心のどこかで、こんな不安が消えませんでした。

  • 5年後、10年後も今と同じ景色のままだったらどうしよう
  • 今のスキルって、他の会社でも通用するんだろうか
  • もし会社が傾いたら、自分に声をかけてくれる場所はあるのか

どれも現実に起きたことではなく、“想像の不安”にすぎません。
ただ当時の私は、その想像がじわじわと心の体力を削っていることに気づけていませんでした。

厚生労働省や民間調査でも、
「辞めたいわけではないが、このままでいいのかが分からない」
と感じる社会人は多いそうです。
私もまさに、そのひとりでした。

見えないから不安になる──“情報ゼロ”の怖さ

今振り返ると、あの頃の一番の不安は “現状そのもの”ではなく、「自分の外側の情報を持っていないこと」 でした。

  • 自分の年収は、同世代の中で高いのか低いのか
  • 今の経験で、どんな職種や年収帯の求人に手が届くのか
  • そもそも自分のスキルは市場でどう評価されるのか

これらがまったく見えていなかったからこそ、モヤモヤが強くなっていったんだと思います。

頭では
「転職サイトに登録すれば、もっと情報が見えるはず」
と分かっている。
それでも、指が“登録”へ進む直前で止まってしまう夜が続きました。

「登録したら戻れない気がする」
「本気で転職する覚悟もないのに、登録するのはズルい気がする」
「会社にバレたらどうしよう」

あと一歩が踏み出せず、画面だけ眺めて終わる——そんな停滞を何度も繰り返していました。

今思えばこれは、典型的な

  • 現状維持バイアス(ステータス・クオー)
  • 損失回避の心理

そのもの。
当時の私はそんな言葉すら知らず、ただ「動けない自分」にうっすら落ち込んでいました。

ポイントまとめ
  • 「転職する気はないのに求人を眺めてしまう」は、珍しくない揺れ。
    → 不満よりも“停滞感”や将来へのぼんやりした不安が原因になりやすい。
  • 現状への不満より、“自分の外側の情報を持っていない”ことが不安を強くする。
    → 年収相場・市場価値・自分に届く求人が見えないと、モヤモヤが大きくなる。
  • 登録をためらうのは弱さではなく、現状維持バイアスと損失回避の自然な反応。
    → 「戻れない気がする」「バレたら怖い」と感じるのは、ごく普通の心理。
  • 動けなかった過去を責めなくていい。
    → まずは“立ち止まっていた自分”の状態を知ることが、後の一歩につながる。

“登録だけ”の一歩で、不安がスッと軽くなった

転職サービスへの「登録だけ」という行動が、市場価値の気づきを経て「心のセーフティネット」となり不安が軽くなるプロセスを図解

「……一回、登録してみるだけしてみるか」

そう思えたのは、その日がいつも以上にしんどかったからです。
上司のフォローに追われて残業が伸び、帰り道にふと
「この働き方を、あと何年続けるんだろう……」
そんな弱音が頭をよぎった。
勢い半分、現実逃避半分で、私はリクナビNEXTの登録画面を開きました。

メールアドレスとパスワードを打ち込み、いくつかの項目を埋める。
登録自体は、拍子抜けするほどあっさり終わります。

そのあと、“職務経歴書を登録しませんか?”という案内が表示されました。

正直、この段階でもまだ迷っていました。

「ここまでやったら、もう引き返せないんじゃないか」

でも、案内文に目を通してみると、いくつか知らなかったことが書いてあったんです。

  • 氏名・住所などの個人情報は、企業には公開されない
  • 現在の勤務先や取引先は「ブロック企業」に設定できる
  • スカウト機能は「受け取らない」設定もできる

読みながら、ふっと肩の力が抜けました。

「……あ、別に“転職する”って決めなくてもいいんだ」

登録した瞬間、「まだ何も決めなくていい」と気づいた

フォームに沿って、これまでの職歴や担当業務をざっくり入力し、「保存」を押したとき。
胸の奥にあった重さがすっと軽くなるのを感じました。

それまで私は
「転職サイトに登録=退職への片道切符」
みたいに思い込んでいたんだと思います。

でも実際には、

  • 登録したからといって、誰かに急かされるわけじゃない
  • スカウトを受け取っても、読むだけで終わらせてもいい
  • “いざというときの逃げ道をつくる”だけでも十分価値がある

こんな当たり前のことに、登録してみて初めて気づきました。

あの夜の私は、ただ追い詰められていたんじゃなく、
「選択肢がないと思い込むことで自分を縛っていた」
のだと、今なら分かります。

スカウトで気づいた“自分の市場価値の輪郭”

職務経歴書を登録して数日すると、ぽつぽつとスカウトメールが届き始めました。

もちろん、全部が自分の希望に合うわけではありません。
むしろ「これは違うな」というもののほうが多かった。

でも、それらのメールを眺めているうちに、少しずつ見えてきたものがありました。

  • 今の経験で、どんな職種・年収レンジの求人から声がかかるのか
  • どの業界が、どんなスキルに価値を感じているのか
  • 自分の経歴の“どの部分”が評価されているのか

それまでは、市場価値なんて「なんとなくのイメージ」でしか考えられていませんでした。
でも、実際のスカウトという“外からの評価”を見ると、
「自分はだいたいこのラインにいるのかもしれない」
という手触りが生まれてきます。

もちろん、スカウトだけで市場価値のすべては分かりません。
ただ、それでも “完全な手探り” から抜け出せた感覚がありました。

「ここしかない」から解放されると、焦りは静かに減っていく

意外だったのは、登録して数週間たったころ、
仕事中の気持ちがすこし軽くなっている自分に気づいたことです。

上司の判断が遅れて残業が伸びた日も、理不尽な依頼が重なった週も、
以前ほど
「ここでダメになったら終わりだ」
と思わなくなった。

  • 「本当に限界だと思ったら、別の道を選べる」
  • 「ここだけが自分の居場所じゃない」

そう思えるだけで、日々のストレスの刺さり方が変わります。

心理学でも、
“選択肢が見えているだけでストレス耐性が上がる”
という話がありますが、私はまさにそれを体感しました。

退職を決めたわけではありません。
それでも、

「いつでも動ける準備だけはしてある」

その感覚が、静かに心のセーフティネットになっていったのです。

ポイントまとめ
  • 登録したのは “覚悟” ではなく、ただの「一歩」。
    → それでも停滞していた心が動き出すきっかけになった。
  • 転職サイトへの登録は「退職の片道切符」ではない。
    → ブロック設定や匿名性で、“動ける準備だけ” を整えられる。
  • スカウトは市場価値の完璧な答えではない。
    → 「完全な手探り」から抜け出すヒント にはなる。
  • 選択肢があると、人は追い詰められにくくなる。
    → “いつでも動ける”という感覚は心理的な安全網になる。

私はこのとき、「登録=退職への覚悟」だと思い込んでいました。
でも実際には、匿名設定や企業ブロックなど“在職中でも安全に使える仕組み”が整っていたんです。

匿名・現職ブロック設定で、在職中でも安心です。
無料でリクナビNEXTを試してみる

“登録だけ”がもたらした3つの変化

転職サイトへの「登録だけ」という行動がもたらす3つの変化:キャリアの棚卸し、視点の拡大と解放感、納得した上での今の再選択を図解

“登録しただけ”で劇的な変化が起きるわけではありません。
翌朝も同じ通勤電車に揺られ、同じ上司と同じ仕事をこなす日々が続きます。

それでも、数ヶ月たった頃には、ほんの少しですが 自分の見えている景色が変わり始めていました。
その中でも、特に大きかった「3つの変化」についてお話しします。

職務経歴を書き出して初めて見えた“自分の軌跡”

まず一つ目は、“自分のキャリアを、少し離れた場所から見られるようになったこと” でした。

リクナビNEXTの職務経歴欄を埋める作業は、ただの入力ではなく、
まるで 「これまでの仕事人生の棚卸し」 のような感覚でした。

  • どんな会社で、どんな役割を担ってきたのか
  • どんな業務を、どれくらいの期間担当してきたのか
  • どんな成果を積み重ねてきたのか

フォームに沿って淡々と入力していくだけなのに、
ふと 「あれ、思っていたより自分、いろいろやってきたんだな」 と感じる瞬間がありました。

それまではずっと、
「自分なんて大したスキルがない」
と決めつけていたのだと思います。

でも棚卸しをしてみると、日々当たり前にやっていたことほど、
実は誰かにとって価値のあるスキルだったりする。

  • プロジェクトを前に進めるための社内調整
  • 後輩や新人の“なんとなくのフォロー”
  • クレーム対応の一次窓口

こうした“陰の仕事”こそ、客観的に記録すると立派な能力として姿を現します。
その気づきは、当時の私にとって静かな自信の回復につながりました。

私の場合、職務経歴を入力してみたことで、思っていた以上に「使える経験」が多いと気づきました。
リクナビNEXTにはフォーマットが用意されているので、そのまま棚卸しに使えます。

見える化するだけで気持ちがラクになります。
職務経歴を整理してみる

「この会社がすべてじゃない」と思えた瞬間

二つ目は、
「今の環境がすべてではない」
と思えるようになったことです。

登録する前の私は、
上司との相性が悪くても、意思決定が遅くても、
どこかで
「ここでうまくやれない自分が悪い」
と自分を責めていました。

でもスカウトや求人情報を眺めているうちに、考え方が少し変わっていきました。

  • 今の経験を求めてくれる会社は、思った以上に存在する
  • 今いる会社のやり方=世の中の“正解”ではない
  • 「この会社で無理」=「社会でも無理」とは限らない

そう思うようになると、
“合わない環境を、無理に正当化しなくてもいい”
という感覚が芽生えてきます。

もちろん、すぐに辞める・辞めないの話ではありません。
ただ、
「別の選択肢も持っている自分」
を知ったことで、無理な我慢や自責から少し距離を取れるようになりました。

その距離が、思っていた以上に心を軽くしてくれました。

外の世界を知ったからこそ、今を“選び直せた”

三つ目は、
「今の職場に残る」という選択を、“自分の意思で選び直せた”こと。

登録から数ヶ月が過ぎ、スカウトに目を通しながらも、私はどこにも応募しませんでした。

  • 条件は魅力的でも、ピンと来る求人がなかった
  • いまの職場で、もう少しやり切りたい仕事があった

ただ、以前と大きく違ったのは、

「なんとなく居続ける」から
「一度外の選択肢を見たうえで、今を選び直す」へ変わったこと。

これは、心理的にはかなり大きな転換でした。

  • 「ここしかないから仕方なくいる」
  • 「他の選択肢があると知ったうえで、今はここを選んでいる」

同じ“在籍”でも、後者は圧倒的にラクです。
日々の小さなストレスに対しても、
「でも、今はこれでいい」
と自然に納得できるようになります。

そしてその納得感が、

  • 上司とのコミュニケーションの取り方
  • 仕事の優先順位のつけ方
  • 自分のキャリアの積み上げ方

を、以前より前向きなものに変えていきました。

ポイントまとめ
  • 職務経歴の入力は「棚卸し」そのもの。
    → “自分には何もない”と思い込んでいた誤解がほぐれた。
  • 外の求人を知ることで、「今の会社がすべて」という感覚がゆるむ。
    → 合わない環境を無理に正当化しなくてよくなる。
  • 「他にも選択肢がある」と実感できる。
    → 不健全な我慢や自責から距離を置けるようになる。
  • “なんとなく残る”から“選び直して残る”に変わる。
    → 同じ在籍でも、心理的なラクさがまったく違う。

まとめ|“辞めない転職活動”は、心を守るセーフティネットになる

「辞めない転職活動」が心を守るセーフティネットとなり、キャリアの客観視、現状からの解放、今を前向きに選び直すという3つの変化をもたらす図解

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

あらためてこの記事でお伝えしたかったのは、次の3つです。

  • 「転職する気はないけど不安」という状態は、あなただけではないこと。
  • 情報を持たないまま不安を抱えるより、“登録だけ”でも一歩踏み出すほうが心が軽くなること。
  • 登録=退職ではなく、“今を選び直すための準備”になるということ。

転職サイトへの登録は、たしかに少し勇気がいります。
「裏切りみたいで気が引ける」「そこまでしていいのかな」と感じる人も多いはずです。
私も、まさに同じように迷っていました。

ただ、振り返ってみると――
一番しんどかったのは、“選択肢が見えないまま、不安だけを抱えていた時期” でした。

登録して、外の世界を少し覗いてみただけで、

  • 自分のキャリアを客観視できた
  • 「今の会社がすべて」という思い込みがゆるんだ
  • そのうえで「今ここにいる」と、自分で選び直せた

そんな静かな変化が生まれました。

“辞めない転職活動”は、逃げでも裏切りでもありません。
「いざというときに動ける自分でいるための、心の保険」 だと今は思っています。

もし今、

  • なんとなく将来が不安
  • このままでいいのか分からない
  • でも、今すぐ辞める勇気もない

そんな気持ちを抱えているなら、
「登録だけ」という小さな選択肢を、そっと手元に置いておいてほしいです。

リクナビNEXTなら、

  • 無料で会員登録ができる
  • 氏名・連絡先は企業には公開されない
  • 現職の会社は“ブロック企業”設定で非表示にできる

といった仕組みがあり、在職中でも安心して“情報の窓”を開けられます。

リクナビNEXT「登録だけで見える安心感」

「転職する気はないけれど、不安だけがじわじわ増えている……」
そんなあなたに必要なのは、退職届ではなく、“選択肢を知るための一歩” かもしれません。

退職はまだ。情報だけ先に持っておきませんか?
まずは登録だけしてみる(無料)

今日、いきなり人生を変える必要はありません。
まずは 「登録だけ」 で、あなた自身にそっと一つ、心のセーフティネットを置いてあげてください。


「このままでいいのかな」という不安は、働き方そのものへの違和感から生まれることもあります。
もし今の迷いが“環境によるものか・キャリアの問題か”を整理したいなら、関連記事一覧も参考にしてみてください。

あなたへのおすすめ